- 馬場の小路 -
何故か天気に恵まれない山というものが存在します。私の場合、(秋田)駒ケ岳がそうです。最初に歩いた1981年以来何回か歩いていますが、スカッとした青空の下で歩いたことがありません。そして、二度も雨に降られています。
そして、残念なことに今回もそうでした。視界が開けたのはわずかな時間だけで、後はガスの中を歩くことになってしまいました。でも、ここはとにかく花がたくさん、たくさん咲きますので・・・。
今回は平日に歩いたのですが、予想外に人が少なくて静かでした。平日はいつも静かなのか、あるいは直前にあった地震の影響なのか、それはわかりません。
それから、たくさん咲いていた花の整理はまだできていません。後日、纏めたいと思います。
「おなめだけ」は、今は普通「男女岳」と表記されますが、最初に歩いた時に「女目岳」と私は記憶してしまっているので、今でもこの表記を使っています。
行程 【 八合目~馬の背~横岳~大焼砂~馬場の小路~男岳~阿弥陀池~女目岳~浄土平~横岳~焼森~八合目 】
八合目から歩き始めます。今回は友人が一緒です。
少しガスがかかっていますが、様々な花の咲く中を緩やかに登っていきます。
しばらく登っていくと、ニッコウキスゲが姿を現しました。
ガスが少し晴れて、青空がちょっぴり顔を出します。
阿弥陀池と馬の背が見えてきました。
阿弥陀池には寄らずに男岳・横岳を結ぶ稜線に上がります。
稜線に上がる道の脇にはニッコウキスゲが広がります。
ニッコウキスゲと阿弥陀池
稜線に上がると、そこは四辻になっています。
稜線の反対側の斜面にもニッコウキスゲが広がっていました。
この四辻を左にとり、馬の背に向かいます。
馬の背を行く道には様々な花が咲いています。
馬の背は細尾根で左右の視界が開けていますので、爽快な気分で歩けます。
左下には阿弥陀池を ・・・
そして、右下には小岳と馬場の小路を望むことができます。
横岳では団体が山頂を占拠して休んでいました。その間をすり抜けて大焼砂に向かいます。
幸い団体と遭遇したのはここだけでした。
大焼砂のイワブクロとコマクサ
コマクサは萎れてしまっていましたが、もともと私はコマクサの花はあまり好みません。
まるで雑草のように見えますが、オンタデの仲間のオヤマソバです。
反対側の斜面にも様々な花が咲いています。
女岳と雲の中の男岳の上にのぞく青空
国見温泉との分岐を右にとり、馬場の小路に向かいます。
大焼砂の中を突っ切ります。
やはりほとんどのコマクサは萎れています。
「砂の世界」から「緑の世界」に入っていきます。
花は終わってしまっていますが、チングルマが広がっています。
彩りをそえるのはエゾツツジです。
かたがり泉水
小鳥が囀り、静かです。
花もいろいろと咲き乱れ、のんびりと休みたいのですが、木道が一本だけですので、そうもいきません。
前後に人影は全く見えないのですが、しばらくすれば人がやってくるのは確実ですから・・・。
見上げた馬の背の急斜面
駒池
様々な花の咲く急な道を、先の稜線上の四辻を目指して登っていきます。
この頃から再びガスが流れてきて、視界を閉ざし始めました。
四辻が近づくとニッコウキスゲの斜面となります。
今度は四辻から男岳に向かいます。
男岳への道も花の道です。
男岳山頂
山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。
再び四辻に戻り、ニッコウキスゲの中を阿弥陀池に向かいます。
ガスが濃く、池の周辺に咲く花だけが楽しみという状態になってしまいました。
今度は花の中を女目岳に向かいます。
女目(男女)岳山頂
山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。
女目岳からは浄土平を一巡りします。
この浄土平も花がいっぱいです。
チングルマが広がり ・・・
エゾツツジのピンクが目を引きます。
最初に歩いた頃はまだ木道もなく、少々荒れた感じがしたのですが、今は木道が設置されています。
チングルマの他にヒナザクラやコイワカガミなども咲いていました。
普通なら終わっているはずの花が咲いているのは、雪解けが遅いためです。後にまだ雪田が残っています。
浄土平から少し登って再び横岳にやってきました。
山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。
山頂から今度は焼森に向かいます。
焼森山頂
山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。
ここのコマクサもほとんど萎れていました。
湯森山との分岐を左にとって、八合目に戻って、歩き終わりです。