- 本町屋台と上町屋台のすれ違い -
秩父夜祭は12月2日宵宮、3日大祭の二日にわたって行われます。大祭の日は夕刻からは大混雑になります。私が出かけるのはほとんど2日の宵宮です。今年は琴平丘陵を歩いてから、祭りに向かいました。
上町屋台。
上町屋台 曳き踊り。
本町屋台。
本町屋台と左奥に上町屋台。
本町屋台と上町屋台のすれ違い。
尚、昨年の宵宮の様子が ”秩父夜祭 宵宮” にあります。
以下に昨年以前の写真で、少し秩父夜祭の様子を紹介しておきます。
笠鉾・屋台
秩父夜祭では笠鉾2基、屋台4基の計6基の山車が曳き出されます。但し、2基の笠鉾は2日の宵宮での曳き出しはありません。
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下郷笠鉾 / 中近笠鉾 (実際目にしているのですが撮影していないようで、写真はありませんでした)
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宮地屋台 / 上町屋台
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中町屋台 / 本町屋台
曳き踊り
各屋台では、秩父神社、会所前、街角などにおいて、子供達による舞が披露されます。これを「曳き踊り」といいます。
勇壮な印象が強い夜祭ですが、この「曳き踊り」は小さなかわいい女の子たちが舞うことが多いので、微笑ましく心和む気がします。
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山車の方向転換
秩父夜祭の山車の方向転換には、二つの方法があります。「ギリまわし」と「キリン」です。上町屋台のみがキリンで、他の笠鉾・屋台はギリまわしです。どちらも、山車を回転台座の上に乗せて、山車が宙に浮いた状態で方向を変えます。時には観客の前で山車を一回転させることもあります。
(1)キリン
回転台座としてジャッキを使用します。山車の下に置き、このジャッキで山車を持ち上げて、そのまま向きを変えます。
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山車の下のジャッキで山車を持ち上げます / バランスを取りながら向きを変えます
(2)ギリまわし
これは梃子の原理で山車を持ち上げて台座の上に乗せます。上町屋台以外の山車は全てこの方法で向きを変えます。以下は宮地屋台の方向転換の様子です。
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てこ棒を使って屋台を持ち上げます ==> 持ち上げた状態で屋台の下に台座をセットします
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==> 屋台を台座の上に下ろします ==> 屋台は宙に浮いた状態になります
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==> バランスを取りながら向きを変えます ==> もう少しです
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==> これで向きが変わりました ==> 再びてこ棒で屋台を持ち上げます
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==> 屋台の下の台座を外します ==> 静かに屋台を下ろして完了です
大きく向きを変える度にこれを繰り返しますので、結構たいへんな作業だと思います。