- 峰ノ茶屋への道から茶臼岳 -
久しぶりに那須に出かけました。夏の時季に歩いたのは今回が初めてでした。
暑い夏といっても、もはや8月の下旬ですから、那須ではリンドウの花に期待できます。
峰ノ茶屋で交差するような"ト"の字形の往復コースで歩きました。"峰ノ茶屋"は現在はありませんので、正しくは"峰ノ茶屋跡"と書くべきでしょうが、ここでは"峰ノ茶屋"の表記で押し通します。
行程 【 ロープウェイ山麓駅~峰ノ茶屋~朝日岳~清水平~三本槍岳~(往路を戻る)~峰ノ茶屋~茶臼岳~(往路を戻る)~峰ノ茶屋~山麓駅 】
ロープウェイを使わずに峰ノ茶屋経由で行きます。
登山口。茶臼岳山頂にある那須岳神社の参道入り口になっているのだと思います。
道の左手に茶臼岳を・・・
・・・そして、右手に朝日岳を望みながら登って行きます。
目指すは正面の峰ノ茶屋です。
峰ノ茶屋からはいつものように風が吹き降ろしますが、今日はそれが涼しく感じられて気持ちいいです。
着いた峰ノ茶屋は強風が吹きぬける場所ですが、今日は帽子が飛ばされるのがちょっぴり心配という程度です。何回か峰ノ茶屋には来ていますが、立って歩くのが困難という程の風を二度ほど経験しています。
また峰ノ茶屋は四辻になっていて、真っ直ぐが三斗小屋温泉、左が茶臼岳、右が朝日岳への道になります。右の朝日岳に向かいます。
朝日岳までは岩場の道が続きます。途中こんな岩の下も通過します。
朝日岳の山頂そのものは縦走路から少し外れています。
朝日岳山頂から流石山・大倉山方面を望む。左手中程が隠居倉。
朝日岳山頂付近から茶臼岳(クリックで拡大)。
朝日岳で一息入れて三本槍岳に向かいます。
朝日岳を振り返る。
朝日岳を過ぎると緑も多くなり、山容も徐々に穏やかになっていきます。
花咲く草原の先に流石山・大倉山を望む(クリックで拡大)。
赤茶けた岩が露出する世界とは別の世界が広がります。
振り返ると朝日岳と茶臼岳が・・・。
途中、清水平があります。今はほとんど乾燥して草原のようになってしまっています。右後に見えるのは三本槍岳。
清水平付近。
清水平を過ぎるとエゾリンドウの姿があちこちに見られるようになります。
エゾリンドウ。
あまり登り下りのないハイマツと潅木の間の道を三本槍岳目指して進みます。
三本槍岳山頂から赤崩山(旭岳)方面の眺め。
山名付きはここから。見えていた小野岳・二岐山・小白森山・大白森山はかつて歩いたことがあり、久しぶりにこれらの山を一度に見て感慨深いものがありました。今はどうか知りませんが、歩いた当時はほとんど情報を得ることもできず、どの山も全く人に会うことがありませんでした。
三本槍岳山頂から流石山・大倉山方面の眺め。
三本槍岳山頂から茶臼岳方面の眺め(クリックで拡大)。山名付きはここから。
三本槍岳の山頂からの展望は十分にいいのですが、もう一つ久しぶりに見たいものがあったので、山頂から先に進みます。甲子山と大峠の分岐を大峠方面に少し進むと小さなザレ状の開けた場所があります。ここからは鏡ケ沼が見られます。
赤崩山と鏡ケ沼。
鏡ケ沼。
この場所から鏡ケ沼が望めるということを知っていたのは、以前大峠へのコースを歩いたことがあるからです。また、鏡ケ沼そのものはそれ以前に甲子温泉まで歩いた時に、縦走路を外れて、沼の畔まで下りたことがあります。古い写真が残っていますので、紹介しておきます。
鏡ケ沼。1976年5月撮影。
再び三本槍岳まで戻り、茶臼岳を目指します。
再び、清水平を通過です。
これも清水平。
朝日岳分岐付近から振り返ると空が青かったです。
帰りは朝日岳には寄りません。
峰ノ茶屋を通り過ぎて、茶臼岳に向かいます。
茶臼岳の西側斜面は火山活動が活発で、蒸気(火山ガス)を吹き上げている場所も何箇所か確認できます。
少し登ると歩いてきた三本槍岳・朝日岳や峰ノ茶屋が見えてきます。
活火山である茶臼岳の上部は岩ばかりで、植物はあまり見られません。
茶臼岳山頂部はすり鉢状になっていて周囲を一周できます。
そして、一番高い場所に那須岳神社が鎮座します。
荒涼とした山頂部の先に三本槍岳・朝日岳などが頭を出しているのが見えます。
茶臼山頂からは再び峰ノ茶屋に戻ります。
茶臼岳を見納めて、下山します。
途中でも赤くなった葉を幾つか見かけましたが、登山口付近でもナナカマドが秋の色になり始めていました。
そんなに遠くはないのに、高山の稜線を歩いているような気分の景色がいいです。
山塔花さん、いつもお天気に恵まれているようですね(*^_^*)
天気ですが、"晴男"、"普通"、"雨男" のどれかといえば、過去の実績から私は間違いなく "晴男" だと思っています。
那須岳、懐かしく見せてもらいました。
実は那須は何度か行っているのですが
私は一度も天気に恵まれたことがありません。
大好きな山域なのに本当に残念です。
茶臼からも三本槍からもこんな風に見えるのかーと
じっくり見せていただきました。
いつか晴れて大展望をゲットしたいです。
それにしても天気だけは本当に何ともなりませんね。那須では、絶好の青空が広がる快晴にもかかわらず、あまりの強風に稜線歩きを断念して、行き先を三斗小屋温泉の露天風呂に変更したこともありました。それでも峰ノ茶屋越えに難儀しました。
私も昔、朝日岳から茶臼岳を歩いたことがありました。
茶臼岳の裏側、蒸気が勢いよく噴出していました。
先週、草津白根山の周辺を久し振りにハイキングしてきましたが、山々の自然は素晴らしかった。
そういえば草津白根も活火山で、本白根山頂部とか、周辺には立ち入り禁止の場所がありました。