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顔振峠~越上山

2015年12月29日 | 山歩 - 秩父




- 顔振峠下からの眺め -


先週、久しぶりに関八州見晴台を歩いたので、今回はその南東に続く尾根筋にある顔振峠と越上山です。

ここも久しぶりですが、前回がいつだったかは思い出せません。

記録帖で調べたら、それは二十年近くも前のことでした。


歩き始めは先週関八州見晴台から下りてきた吾野駅です。

しばらく舗装道路を歩き、山道に入りますが、植林の中の道です。









やがて、風影地区の家々が左手に見えてきます。



ヤブツバキ

左手の展望が少し開け、その先で道路を横切ります。

さらに登って行くと左手後方がさらに大きく開けてきます。

地形との関係でどうしても無意識の内に顔を左後方に振ってしまいます。

まさにこれが「顔振峠」の名前の由来のようです。



山腹に広がる風影地区の風景



その奥には奥多摩・奥武蔵の山々が重なって見えます。



奥に大持山~武甲山など



少し進むと、何故ここにという気がしますが、摩利支天を祀った二重塔があります。

当然、この塔の前からも眺めがいいです。

さらに少し進むと今は道路が通過する顔振峠です。

道路を挟むように茶屋がありますが、結構お客があるようです。

あちこちの峠にあった茶屋が次々閉じてしまっているのに、ここはまだ続いているようです。

峠から雨乞い塚(顔振峠展望台)を往復します。



周囲を背の高い茅が囲んでいるので、一部展望が開けるだけです。

峠に戻り少し道路を歩いて、左手に現れる越上山への山道に入ります。



植林の中の道を行くと、諏訪神社が現れます。

さらに進むと、越上山への分岐で、ここから越上山を往復します。



越上山への途中一箇所だけ開けた展望

露岩の見られる中を登って行くと平凡な越上山の山頂です。

誰もいませんでしたが、三角点があるだけで展望はありません。

越上山は「おがみやま」と読むのですが、かつては「御神山」だったのではと思われます。



これは山頂部にある大岩なのですが、かつては「磐座」として崇拝されていたのではないでしょうか。

そして、先の諏訪神社はかつてはこの山頂に鎮座していたそうです。

分岐まで戻り、植林の中の変わりばえしない道をひたすら進みます。









右奥に見えるのが越上山ですが、ここだけだったかもしれません、眺めがよかったのは ・・・。






一本杉峠、十二曲り、エビガ坂と進み、ユガテまでやってきました。

昔のことはいざ知らず、今も「桃源郷」のように称えられることがあります。

ここをどう思うかは純粋に個人的なものですが、少なくとも私にはそう思えません。

昔から山歩きの途中であちこちの山里を訪れたことがありますが、ここよりも印象的な山里はたくさんありました。

そんなわけでユガテは素通りです。




ユガテから少し下ると舗装道路に出ます。



道なりに進み、橋を渡ると虎秀地区新田です。



道端のお地蔵さまに見送られて東吾野駅に向かいます。



しばらく行くと、前方に姿のいいお堂が見えてきます。

建造物として国の重要文化財に指定されている福徳寺の阿弥陀堂です。






端正な板壁の造りに優美な屋根、なかなかいいです。



中は全く伺うことができませんが、鉄製の阿弥陀三尊立像が祀られているそうです。

福徳寺からは電車の時間に合わせて、東吾野駅に向かいます。

今回も、西武秩父駅まで戻り、そこから御花畑駅で秩父鉄道に乗り換えて帰宅です。

東飯能駅に出るより、その方が早く帰宅できます。


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