- 石尊見晴から赤城山 -
足利の行道山です。
行道山というのは本来は浄因寺の山号だと思うのですが、一般的には三角点のある石尊見晴を行道山と呼んでいるようです。
標高はないのですが、階段状の登り下りが連続して、思ったよりは歩きがいがあります。
実際に歩いたのは先週のことです。
歩程 【 足利市駅~織姫神社~両崖山~最勝寺~大岩山~石尊見晴~浄因寺~足利市営バス行道山BS 】
東武鉄道の足利市駅から渡良瀬川を渡り、織姫神社に向かいます。
織姫神社
織姫神社からの眺め
ここから、まず両崖山に向かいます。
両崖山への道から大岩山
振り返ると関東平野の先に関東山地が望めます。
富士山も確認できました。
両崖山の少し手前からアップで日光の山々 - 男体山・大真名子山・女峰山
神社が鎮座する両崖山山頂
木々のために展望はありません。休まずに先に進みます。
浅間山を望む
木々の間から大岩山
振り返って見た両崖山・天狗山
一旦、自動車道路に出て、それを少し進むと最勝寺です。
最勝寺
最勝寺は、別名「大岩毘沙門天」と呼ばれ、足利市の観光協会のHPによれば
『大岩毘沙門天と呼ばれ、奈良の信貴山、京都の鞍馬山とともに日本三毘沙門天の一つとして知られています。天平17年(745年)、行基上人が純金像を祀るのにふさわしい場所を探していたときに夢枕に神人が立ち、大岩山を教えてくれたということに起源を発します。』
と、いうことです。
奈良の信貴山、京都の鞍馬山、共に訪れたことがありますが、これらに比較すると今の大岩毘沙門天は寂しいです。
南に参道を下った麓の地名は「多聞道」といいます。毘沙門天は四天王の内の多聞天のことで、単独で祀られる場合は毘沙門天と呼ばれることが多いです。
境内を抜け、再び自動車道路に出て少し行くと、自動車道路はそこで終りとなり、そこから山道に入って少し登れば大岩山の山頂です。
ベンチのある大岩山山頂
木々のために展望はよくありませんので、休まず進みます。
さほどの登り下りもなく、石尊見晴に到着です。
ここで独り休憩です。
見晴という名に相応しい眺めです。
赤城山
足尾の山々
浅間山・榛名山
一休みの後、浄因寺に向かって下ります。
途中、「寝釈迦」に寄り道です。
「寝釈迦」の前からの眺め
さらに下って行くと、たくさんの石塔が並ぶ場所がありました。
そして、浄因寺に到着です。
足利市の観光協会のHPによれば、
『断崖絶壁に囲まれた山中にあり、「関東の高野山」とも呼ばれるこの寺は、和銅7年行基上人の開創と伝えられる名刹です。断崖の上に清心亭が建つ風景は南画さながらの景勝の地としては昭和50年、県の名勝第1号に指定されています。』
と、いうことですが、現在は無住のお寺のようで、かなり荒れた印象を受けます。
さながら、日本昔話に出てくる「お化けの出そうな山の中の荒寺」という印象です。
境内には「化け猫」ならぬ「ノラ猫」が数匹住み着いているようです。
定期的に誰かが餌付けしているのか、訪れた登山者が餌を与えるのか、皆元気そうです。
石段を下って行くと、駐車場に出て、そこからは自動車道路を下って行きます。
岩壁の下に祀られた不動明王 - 近くには人工と思われる小さな滝が ・・・。
しばらく下ると人家が現れ、やがて足利市営バスの行道山の停留所が現れます。
そこからバスに乗りましたが、駅まで行かずに途中で降りて、鑁阿寺に寄り道です。
寄り道の理由は単純です。電車の時刻に合わせるための時間調整です。
鑁阿寺