今日(2日)と明日(3日)、秩父に冬を告げる秩父夜祭が催されます。
2日が宵宮、3日が大祭です。
それに先立って1日(昨日)、秩父祭屋台の国の重要有形民俗文化財指定50周年記念として、四基の屋台が特別曳行されました。
そして、その四基が秩父神社の境内に横並びで揃いましたが、このような光景はたいへん珍しいことだそうです。
横並びの屋台
【 秩父神社境内の屋台 】
【 緞帳・屋台細部 】
【 街中曳行 】
【 ギリ回し 】
上町屋台以外の三基の屋台と二基の笠鉾は、大きく曲がる時、「ギリ回し」という方法で方向を変えます。
(1)屋台の後に台を置き、てこ棒を差し込みます。
(2)てこ棒を押し下げ、屋台の後方を持ち上げます。
(3)持ち上げた状態で、屋台の下に回転用の台座をセットします。
(4)ゆっくりその台座の上に屋台を下ろします。
これで、屋台が浮いた状態になり、回転させることができます。
方向が決まったら同じ方法で屋台の後を再び持ち上げ、台座を外します。
ゆっくり屋台を下ろして完了です。
まるで扇を開いたように押さえ込んでいます。
力入っています。
尚、上町屋台は回転用の台座としてジャッキを使用する「キリン」という方法で方向を変えます。
やはり「ギリ回し」の方が迫力があります。
【 笠鉾特別曳行 】
実は10月に、同じく重要文化財指定50周年記念として花笠を付けた本来の姿での笠鉾の特別曳行が行われました。
この日は山を歩いた後に秩父に向かいましたので、実際に曳行される姿は目にすることができませんでした。
秩父神社に飾置きされた姿をなんとか見ることができました。
普段の祭りでも花笠を付けた笠鉾は見ることができず、私も初めてでした。