怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

2月2日東山公園テニスコート

2019-02-04 21:07:06 | テニス
風もなくいい天気
それでもヤッターマンからは孫の節分会だそうで欠席のメール
ヨイショからも毎度ながらの欠席のメール。どうも自営業はいろいろ忙しいようでこのところは欠席続きです。
またしても参加者がいるのかと不安に思うのですが、天気もいいし4人は集まるでしょうという根拠ない楽観に従って、いつものように13時40分には家を出て池内町から妙見町に。
コートに着くとこの日は14番コート。久しぶりに山の上に行かなくてはいけません。どうやら何か大会でもやっていてコートをまとめて占拠しているみたいです。
えっちらおっちら登っていくと14番コートには森の熊さん、1059さん、えみちゃんにはげ親父と4人いて乱打をやっています。よかった、ちゃんと4人はいた。

天気もいいし暖かいので張り切ってきたみたいです。
森の熊さんに先週のことを聞いたら一応4人集まってやったのですが、風が強くて寒かったので早々にギブアップ、12時前には終わってしまったとか。せっかく私が一緒にお昼でもと思って顔を出したのに誰もいなかった訳です。
ヨイショ方式の5人でのストロークとボレーに分かれての乱打に入れてもらい、ローテーション一回り。
風もほとんどないので動くと暑くなって、薄着になります。
乱打が終わったころにカバちゃんが登場。山の上は初めてだったみたいで14番コートがないと戸惑ったとか。
それでは最初にカバちゃんの練習を少しして試合にしましょう。カバちゃんは一番にして後の5人でじゃんけんします。
最初の試合はカバちゃんと組んでえみちゃん、森の熊さん組と対戦。カバちゃんはいつもながらスロースターターなのでファーストサーブが入らず、最初は結構ミスもあって、1:3で森の熊さんにいいようにやられてしまいました。
次の試合は同じくカバちゃんと組んで1059、はげ親父組と対戦。この試合は一進一退で縺れたのですが、はげ親父はインフルエンザの病み上がりだったこともあるのでしょう、最後のゲームを制して3:1で勝利。
陽が少し傾いてくると晴れてはいるんですが、少し風が出てきました。山の上なので遮るものは何もないし、仕方ないか。

最後の試合は森の熊さんと組んでカバちゃん、1059組と対戦。この試合はすべてのゲームがデュースまで縺れるという長い試合。最後のゲームもデュースを重ね、4時25分になったので次のポイントで勝負ということにしたら、そのポイントはゲット。3:1で勝利という結果になりました。疲れた~
コート整備をして帰るのですが、この日ははげ親父は車なので森の熊さん、1059さんと一緒に3人で浜木綿まで送ってもらいました。

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「東芝の悲劇」大鹿靖明

2019-02-01 07:50:33 | 
日本を代表する名門企業の東芝。
かつては財界総理と言われている経団連の会長を、石坂、土光と輩出しており、その社長の社会的地位は高い。
しかし、今は見る影もない。有望部門をどんどん切り売りして、何とか債務超過を免れ、では一体何が残ったと言われる状態に。
この本はその凋落と崩壊の原因を西室以下の歴代社長の責任と断じている。
歴代社長の西室、岡村、西田、佐々木の四代社長について、書き進めていくことで東芝の混乱と凋落の軌跡を、どこで何を間違ってしまったかを提示している。

ところで東芝の元広報室長によると「模倣の西室、無能の岡村、野望の西田、無謀の佐々木」だそうです。言い得て妙ですけど、そういうことが分かっていた広報室長はそんな気持ちはおくびにも出さずに黙って仕えていたのか、どこかでこれではいけないと起ちあがる声が出てもよさそうなのですが、そういう声も全くでない東芝の体質に問題があった気もします。トップが暴君と化して暴走する例は多々あるのですが、「金融腐蝕列島」ではないけれど内部で自浄作用が出てくるところもあるんですけど。
西室は社長を退任してからも東芝で院政を敷き、日本郵政の社長も歴任し、時の政権に取り入っているのですが、日本郵政の社長の時に打ち出した海外企業のМ&Aもペリカン便との統合も全くうまくいかなかったわけだし、マスコミの喜びそうなことを打ち出して内実を詰めぬままに、尻つぼみになっていくというのは東芝時代と同じみたいです。
西室は慶応卒、西田は早稲田卒で、どちらも学歴的には傍流。さらに西室は海外での営業部門の勤務が長く、加えて若くして病に侵され(一時は余命5年と言われた)足が不自由というハンディを背負っている。だからこそかもしれないがモーレツ社員で上昇志向は人一倍。派閥を積極的に作るほうではないが力ある部下は遠ざけ手柄は独り占めするタイプ。社長に抜擢されたのは海外経験の長さと従来の本流人事路線ではいけないという会長青井の問題意識だったのでしょう。だが総合電機メーカーの東芝の中ではキャリアの幅は狭く、私利私欲に走ると危惧の声もあった。でも大きな組織というのはいきさつは何であれポストについてしまえば、それに従って動いて行くようになるものです。
次の社長の岡村は東大卒ですが、東芝でのキャリアは傍流の傍流。西室の古参副社長と刺し違える形での社長退任に伴い穏健で無難な調整型ということでの抜擢。しかし経営陣の人事については西室が院政を敷き牛耳っていた。
会長になった西室は財界活動に積極的で経団連副会長に就任し、あわよくば会長にという野心一杯。残念ながらその野心は満たされなかったのですが、日本のためにはよかったかも。
次の西田はこれまた異色の人。早稲田から東大の大学院に進み、政治学者になるつもりで博士課程に進んだのですが、突然イラン人の彼女を追ってイランへ出奔。パース東芝へ就職、その後本社採用になるという波瀾万丈の経緯。当然ながら海外勤務が長く、その面でも西室と同じキャリアの幅は狭い傍流。自ら進んで派閥を作るタイプで、ライバルを蹴落とし、院政を敷いていた西室に取り入り社長に就任していく。でもその陰で西田は実績を上げることに躍起になって、バイセル取引による利益出しといういわゆる粉飾決算に手を染めていく。
東芝は西田の下、成長軌道に乗っていくのだが、同時に原子力ルネッサンスという掛け声のもとにウェスチングハウス買収にのめり込んでいく。その影には通産省の官僚がうごめいていて、今井とか柳瀬とか、モリカケ問題の時に聞いたことがあるような名前がそこかしこに出てくる。日本勢でとらなければいけないと、三菱と競わせ、結果的に法外な高値掴みをしてしまっている。経産省にとっては東芝は愛い会社だった。当時は原子力立国計画でイケイケどんどんであり、東日本大震災後も原発輸出政策は堅持されていたのだが、今振り返れば輸出案件はすべてうまくいかず、日立も撤退に追い込まれている。そこで旗を振っていた経産省は何も責任を取っていない。それに踊って大変な痛手を被った東芝を見ると責任を取ろうとしない官僚の姿は醜い。買う判断は東芝の責任だし、あの時はあれが正しい判断だったというんでしょう。
西田は社長を退任するにあたってウェスチングハウス買収で味方に付き仲の良くなった原子力部門の佐々木を気に入り、次期社長に指名。自分は会長として院政を敷くつもりだったんでしょう。佐々木は東大卒で原子力部門一筋という本流の重電部門。しかし部下に厳しいことで有名で、パワハラを危惧されていた。
会長となった西田は経団連副会長に就任して、会長の座を狙っていたのだが、残念ながらダメ。予想外に社長の佐々木が自己主張するので、対立が深まっていき東芝の経営は迷走していく。
リーマンショック、東日本震災と福島第一原発事故。東芝の経営を揺るがすことが続く中で、何としても赤字を出したくない経営陣はますます利益をかさ上げする粉飾にのめり込んでいく。西田、佐々木の対立は世間の知るところにもなり、お互いに保身のためには赤字は何としても出せなかった。暴君の佐々木の性格も相まって「チャレンジ」という名の不正行為が日常化してくる。赤字を何処かへ飛ばしたとしても、いつかはそれを回収しなければ破たんする。感覚がマヒして不都合な現実は見ないようにしていたのだろうか。
結果、これ以上は無理とばかりに内部告発が出て赤字隠しが公になっていく。
東芝のこの粉飾に対して証券監視委員会は告発の準備をするのだが、検察は受け取ろうとしない。日産のゴーンに対する姿勢と比べるとこの時の検察はなんと彼我の差があることか。
東芝は債務超過を避けるためにめぼしい事業を切り売りせざるを得なくなり、医療機器部門をキャノンに売却。
そんな中、更にはウェスチングハウスのにっちもさっちもいかない状況も露わになり、今度は虎の子も半導体部門も切り売りせざるを得なくなる。ここでも日本の技術が流出するのを恐れて経産省が動くのですが、結局はうまくいかない。
著者はこれまでの経過をトップの過ちと断罪しているが、それを許した東芝の体質もある様には思う。4人の社長、いずれも出世の階段を駆け上がるときにはそれなりに有能かつ魅力的だったと思う。トップの人材としてふさわしかったかどうかというなのだろうが、傍流からの抜擢人事はそもそも日本の大企業では成功しないと言われれるとちょっと異論をはさみたくもなる。危機の時には思いもしない傍流の人が救世主になることもあるのでは。院政を敷きたくて引き上げた傍流の人は凡庸・愚鈍の人と言われるとそれは院政を敷きたくて引き上げた実力者の人を見る能力に疑問符がつくのでは。
まあ、そういうことが許される組織の病理があるんでしょうけど。
それにしても、東芝はあれだけ失態を重ねたにも関わらず1兆を超える切り売りする資産があって何とか破産しないですんだとは腐ってもさすが「東芝」。並みの企業ならとっくに消滅しています。
東芝だけの問題ではなくて日本の社会にはありそうなことでいろいろ考えさせられる本でした。
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