英語と子育て

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「フツー」ってなに?

2021-10-05 | レッスン風景
先日の帰国子女中学生クラスでの会話です。

先生「みんな料理する?」
生徒「あんまりしな〜い」(注:半分以上が男の子のクラス)
先生「でも、ゆで卵とか、目玉焼きくらいはできるでしょ?」
生徒「できると思う」「うん、作れる」
先生「じゃあさ、どんな固さのゆで卵が好き?」

生徒の一人「フツー」

先生と私「はあ???

この「フツー」という言葉がクセモノです 

なぜならこれだけ世の中が多様性に満ちてくると、何が普通で何が普通じゃないか、その人によるからです。

人じゃなくて、国や文化によって違う場合もあります。

たとえば、「女子教育」

私が30年前に留学していた頃、アラブ首長国連邦から留学してきたMayは、水着を来てビーチに行ったこともなければ、外でテニスをしたこともなかった。

当時、彼女の国では学校の体育の授業は、男女が別れて行っていたし、女子は身を布でつつみ肌が見えないようにしていましたから、テニスウェアなんて誰も持っていませんでした。

家の外で、女性が男性に肌を見せるのが禁止されているのです。

このMayは女医になることが夢でした。

女性の医師がなかなかいなくて、なかなか女性の病人が医療処置を受けられずに、死亡率が高かったのです。

日本で「フツー」に男女性差の差別がなく、医療も受けられ、テニスもできるし、水着も来てビーチにいくことは、彼女たちにとって「フツー」じゃありませんでした。

今でも中東では、なかなか女性解放まで至っていません。

    

で、「ゆで卵」に話が戻りますが、どんなゆで卵が好き?と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?

先生は「じゃあ、もっと具体的に言ってみて」とdiscribeするよう励ましました。

「中(center)の柔らかさはどのくらい?」「何%くらいが液体でどろっとしてるのがいい?」

子どもたちが具体的に話し始めました。

どんなtalkも相手がイメージできるように、具体的に話すことが大事です。

それが相互理解に結びつきます。

「フツー」とか「まあまあ」で会話をすませないようにしたいですね 

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