英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

「やれなかった」? それとも「やらなかった」?

2011-05-09 | レッスン風景
レッスンでは毎回宿題を出しますが、時々忘れてくる子がいます。

 小学校低学年では絵本のCDを聞いて、音読の練習をしてくるというのが必須です。

 「あー!忘れた!! 」と言う子もいます。中にはその理由を付け加える子もいます。

 以前、小1の男の子が口をとんがらせて、「だって、お母さんが嵐の歌ばっかり聞いていて、ボクにCDを聞かせてくれないんだもん 」と言うのを聞いた時には思わず吹き出してしまいました  

 「できなかった」多くの理由というのは、

 「だって忙しくてできなかった 」というものですが、本当に「できなかった」のでしょうか?

 私  「どうしてそんなに忙しかったの?」
 生徒 「だって、プールもそろばんもあるし」「友達と遊ぶ約束してたから」 などなど。

 じゃあ、本当に宿題をする時間がなかったのかというと、あながちそうではありません。

 私  「じゃあ、今週はテレビも見れなかったし、ゲームもできなかったんだね」
 生徒 「うーーん、そんなことはない 

 私  「それは宿題が、できなかった、じゃなくて、やらなかった、じゃないかな?」

 ーちょっと考えて
 生徒 「うん、そうだと思う」
 私  「じゃあ、これからは宿題の時間を決めて、ちゃんとやるようにしよう


 やろうと思っていて、やってみたけど「できなかった」ならいいのです。

 でも、やろうとしないで「できなかった」はだめです。それは「やらなかった」ということでしょう。

 'I couldn't do it.' と'I didn't do it.'では雲泥の差があります。

 長男が小学校2年生の時ですが、夜寝る頃になってたまたま「宿題はできてるの?」と聞いたら、「あー、忘れてた」といい、その後に「いいや、先生に忘れた、って言う」と言ったので、コリャマズイ  と呆れたことがあります。そして「宿題は先生が先生のために出すんでははくて、あなたのために出すんだから、ちゃんとやりなさい」といってやらせました。

 宿題が親掛かりになってはいけませんが、自分に課せられたものは自分でやる力を培っていきたいものです。これが大人になって'Organized skill'に結びついていきます。社会に出ると必須の力です。

 私たち講師も子どもたちがやる気を出す宿題を与えていきたいと思います。

 そして「できなかった」理由を並べる「言い訳」の力は伸ばしたくないものです。
 

 

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