ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリン曲をフルートで吹く

2016年06月03日 19時47分46秒 | フルート
 発表会のためにフルートの曲を探す際には、音域的に近く曲の数の多いヴァイオリンの曲も対象になります。しかし、ヴァイオリンの曲をフルートで吹こうとするとなかなか難しい場合があります。

 よくあるのは重音の処理。以前触れたベートーヴェンのロマンス第1番ト長調ではヴァイオリンの重音のソロとオーケストラが交互に弾く部分があります。重音の上の音を拾ってフルートで吹くと、ソロに引き続き同じメロディーをオーケストラ(もしくはピアノ)が演奏しますから、ヴァイオリンなら重音の重厚なソロとオーケストラ(ピアノ)の対比になる箇所が、フルートの単音のソロとオーケストラ(ピアノ)になりますので、原曲の雰囲気が損なわれるように思います。

 また、少し前に投稿したクライスラーの「愛の悲しみ」は、重音部分もなく音域も比較的狭いので、音符を細工する必要はありません。しかし、YouTubeでフルートによる演奏を聞くと、この曲の雰囲気が出ていないフルートの演奏が幾つもあります。

 使用している楽譜による違いがあるのではないかな。身近な例で言えば、初心者用の名曲集の楽譜にはあまり記号が付けられていないように思います。版権上の問題で他の楽譜に付けられている記号を付けられない事情があるのかも知れません。中にはヴァイオリン特有の記号もあり、そのままフルートで表現できない場合もありますが、ヴァイオリン用の楽譜を一応は見てからフルートで吹くべきと思います。


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