A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

タダより高いものはない

2007-09-18 21:12:43 | つれづれ
 去る9月13日。会社関連の業務打ち上げでご馳走になった。
 大家さんの他のお客さんのつてで、某会社の中にあるレストランで和食を肴に一献……という具合だ。
 その会社のレストランは眺望も良く、いわゆる「社員食堂」とは明らかに一線を画している。『この店で接待を兼ねた打ち合わせも行われるんですよ』という説明もあながち嘘には聞こえない。
 お刺身とか松茸の土瓶蒸しとか(ひゃー、人生で数えられるほどしか食べてないぞ)を肴に、冷たいビール、辛口の白ワイン、冷酒などをたしなむ。
 19:00頃から始まった酒宴は22:00過ぎに散会。二次会の誘いを固辞して帰宅する。

 翌朝、目が覚めた瞬間に「しまった。飲み過ぎた」と思った。体が重く、軽いめまいに似たふらつきと嘔吐感。明らかに二日酔いだ。おまけに今日は会社の友人との飲み会。これもまた旨い魚を食べさせる店を予約している。
 ふらつく頭で、『娘のお弁当だけは作らねば』という義務感のみで体を動かす。普通は朝に行うシャンプー、シャワー全部パス。かろうじて下着を全部交換して顔だけ洗って支度をする。
 娘のお弁当は過去最高の超手抜き。あらかじめ買っておいたホットドック用の切れ目の入っているパンにマーガリンを塗り、ソーセージをお湯で暖め、携帯用ケチャップの袋を差し出し、「あとは自分で詰めて」とテーブルの上を指さしてお願いする。
 自分用の弁当も同様。とりあえずカラの弁当箱に無理やりパンを詰め込んで完了とする。

 会社に出社したら、今日飲みに行く友人もさえない顔。確か彼も昨日は飲み会だったはず。話しかけてみたら、案の定、飲み過ぎらしい。(^^;

 幸いなことに、彼が昼頃に僕は15:00頃に体調が復活。予定通り、定時後早めに会社を抜け出し予約した店に向かった。

 予約した店は築地にあり、魚河岸・仲卸の関連会社が営んでいる店だ。これで魚がおいしくないわけはない。出される魚のひとつひとつに「ああ。」とか「おう。」とかうめくように感嘆符を発しながら宴席が進む。

 おいしいんだよ、本当に。二日酔いでもそう感じるんだよ。
 ああ、体調万全のままでこの店に来たかった。昨日はタダ酒だと思って意地汚く飲み過ぎた。
 「タダより高いものはない」この言葉の意味を、こんな状況で実感するとは思わなかった。

 『ちくしょう。今度は、体調万全でこの店に来てやる!』
 帰りがけ、僕と友人は、そう誓って夜の築地に消えていった。

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