A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

久々のソロツーリング

2008-11-01 19:09:01 | ツーリング
 そういえば先週の土曜日はツーリングに出かけていた。
 久々の、今年初めてのソロ・ツーリングだ。こんなに出不精になっていたのかと驚くほど遅い時間の、朝9時半に家を出た。
 朝食を食べ、新聞を読み、珈琲を飲んだあとのツーリング。勝手気ままな一人のツーリングだからかな。

 家を出てすぐ高速に乗る。首都高~外環~関越道を走り継ぎ、嵐山小川ICで降り、県道11号(埼玉)秩父~小川線を走る。
 そういえばここは友人の女性がハイキングで山を巡ったあたりだ。彼女も同じような景色を見たんだろうなと考えながら定峯峠を越える。
 秩父の街を抜けR140彩甲斐街道を山梨方面に。さほど渋滞もなく道の駅・大滝温泉に到着する。ここの温泉に入るのが最初の目的だ。
 大滝温泉には12時半頃到着。入湯料は600円。脱衣所でバックからタオルを取り出し、まず岩風呂、続いて檜風呂を堪能する。
 風呂上がりにマッサージをしないかと声をかけられる。ちょうど腰も凝っていたし「いいですよ」と答え、しばし歓談。自分が来た街の名を答えると、ここはその河口の川の源流あたりであるらしい。そうかこの温泉の脇を流れる川が僕の街まで流れていたのか。しばし感慨にふける。

 マッサージの前客が時間延長をしたらしく、あと40分はかかるということで、せっかくだがキャンセルして次の目的地へ向かうことにした。

 次の目的地は昼食の場所。いのぶた料理の店だ。
 この店、マンガ『美味しんぼ』の中で紹介されていて、昔一度行ってみたいとぼんやり考えていた。今回たまたまこのマンガを読み返し、戯れに住所を調べてみたら何度もツーリングで通ったこのR140彩甲斐街道のすぐそばだった。そのため今回の目的地に選んだという訳である。
 迷いもせずに店に着いたのが午後2時半。ランチタイムは3時までだったので間に合った。マッサージを受けていたら間に合わなかったな、と思う。まあ、そうしたら、この店での食事は次のツーリングのお楽しみにすればいいだけなんだけど。

 店に着き、席に座って「いのぶた鍋定食」を注文する。店の中には(やはり)『美味しんぼ』原作者の色紙やら、TV番組に取り上げられたときの写真やらが多い。店に置いてあった『美味しんぼ』を読みながら料理を待つ。置いてあったマンガはこの店を取り上げた巻ではなかったけどね。

 さて、ご飯や漬け物と共に鍋に入れられたいのぶたと野菜、キノコが届く。ここでまた小鍋の下に点火。「半煮えですけどお肉の色が変わったら食べられますよ」という説明をされる。程なく色も変わり、鍋がぐつぐつとしてくる。旨そうだ。マンガの中で「熱い。うまい。やわらかい」だの「おいおいこの脂身すごいよ。甘くて香りが良くて……」等々絶賛されていたいのぶたの肉であるがその実態はどうであろうか。

 『……とっても、幸せ(はあと)』

 次は家族、友人を連れてこようと思う。

 無事食事も終わり時間は3時半。このまま塩山から勝沼に降りて、中央道で都心に帰ってもいい時間ではある。しかしながら久々のツーリングである。もう少し峠が走りたい。
 そこで塩山からR411・大菩薩ライン~青梅街道と、奥多摩を通って都内へ戻るルートを選択した。右に左に車体を傾け、オートバイは夕暮れの峠を走り抜ける。峠のような曲がりくねった道路では、四輪車よりオートバイの方が速い。峠でも何台もの車に先を譲っていただいて、コーナーを抜けてゆく。峠を下り、奥多摩湖を右手に見ながら奥多摩駅のあたりを通り過ぎる頃には、もうすっかり暗くなっていたのだった。

 奥多摩から都心までは高速道不毛地帯。どこに行くのも一般道の渋滞が待っている。結局、青梅から八王子に抜けて中央道~首都高~湾岸道と走り継ぐルートを選択する。しかし、青梅から八王子までの滝山街道で渋滞にはまった。比較的狭い道路のためすり抜けすら思うようにできない。失敗だ。これなら青梅街道を走り、R16に合流してから八王子に南下すべきだった。
 それでもなんとか八王子から中央道へ乗り首都高・永福料金所を6時半頃通過。
 自宅へ帰り着いたのは、7時10分頃だった。本日の走行距離340キロちょうど。

 翌日クラッチを何度も握っては放していた左腕、ロー・ニュートラルと何度もギアチェンジを繰り返していた左脚の筋肉がつったように痛かったのだが、それも久々のツーリングのおみやげのように思えたのであった。


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