大阪や兵庫の学校で、健康診断で問診した40人余りの女子生徒などを盗撮した罪などに問われた35歳の医師に対して、大阪地方裁判所は「医師への信頼を悪用して盗撮を繰り返しており、厳しい非難が妥当だ」として保護観察の付いた執行猶予の判決を言い渡しました。
兵庫県西宮市に住んでいた医師の佐藤博和被告(35)は、去年2月から6月にかけて大阪と兵庫の中学校や高校などに派遣されて健康診断の問診を担当した際、あわせて40人余りの女子生徒などの上半身を携帯電話やペン型のカメラで盗撮し、自宅や勤務先でデータを保存したとして児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われました。
17日の判決で大阪地方裁判所の近道暁郎 裁判長は、「健康診断を担当する医師への信頼を悪用して盗撮を繰り返しており、厳しい非難が妥当である。その後も駅での盗撮や痴漢行為にも及んでいる」などと指摘しました。
そのうえで、定期的に生活の指導などを受ける「保護観察」の付いた懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
2023年10月17日 NHK