「かたち21」のHP
織物とか染色の仕事をしているというと、
自然の豊かな田舎のほうでやってるというイメージを持たれる方が多いようですが、
都市に住んでいる染織関係の作り手も結構おられるのです。
一人でやっていくぶんには、さほど広い仕事場も必要ではありません。
米山みどりさんは東京に生まれて東京に育ち、染織家として身を立てた後も
ずうっと東京で仕事をしてきています。
最初はOLであったのが、ホームスパンを習い始めたのをきっかけに染織家に転身。
裂織の手法で洋服やバッグなど身につけるものを中心に制作して、
東京で暮らしてきたのです。
米山みどり作のベスト 絹 3シーズン使えます。
デザインも色も洗練されています。
現在は主として「染布織」と自ら名付けた手法で制作しています。
着物の胴裏に使われる素生地を自分で藍などに染めて、
裂織用に引き裂いたものが素材です。
モノトーンでしっかりと織り込まれた静かな秩序感が感じられ、
地道に堅実に生きる人の身を包むのにふさわしいような印象を受けます。
米山さんも一人の創作家として活動を続けてきていますが、
他方で、「暮らし」の地べたにしっかりと両足を踏まえた制作を見せています。
東京という都市の中での「創作と暮らし」ということを
地道に展開してこられているわけですね。
男性でも使えるバッグ
都市の中の「女の手仕事」というひとつのサンプルを、
米山さんは示されていると思います。
「女たちの手仕事5人五様」展 6月5日~9日 町田市・可喜庵にて
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