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井山七冠再制覇!

2017年10月17日 | 時事
井山が史上初2度目の7冠=囲碁名人戦でタイトル奪還
夏に予言していた通り、井山裕太六冠が本日名人位を奪取し、2度目の囲碁七冠に輝いた模様です。

囲碁の7大棋戦は1年間に棋聖・十段・本因坊・碁聖・名人・王座・天元の順番で行われます。井山六冠は2016年の十段戦に勝って初の七冠になった後、本因坊・碁聖は防衛したものの名人位を落として六冠に後退した訳ですが、その後の王座・天元・棋聖・十段・本因坊・碁聖を防衛。しかもその6タイトル戦トータルで僅か4敗しかしておらず、名人リーグも8戦全勝という国士無双な強さで駆け抜けていました。今回の名人戦は初戦こそ半目負けでしたが、その後は高尾名人を全く寄せ付けない圧倒的な碁で3連勝していました。日本シリーズと同じく先に4勝した方が勝ちなので、後がない高尾名人の方が苦しそうな印象の第5戦でした。
本日の碁はまだしっかり見ていませんけど、どうやら尋常ならざる勝負だったようで(笑)昨日の封じ手の時点で生きるか捨てるか注目されていた左上の大石を、黒が一旦捨てる判断をした後最後の最後で生き返り、逆に白の大石を仕留めてしまった模様です。捨石にして打つということは囲碁では特に珍しいことではなく作戦の1つなのですが、今回は先に約55目という大きな陣地を相手に与えるということなので、常人にはまず選択できません。級位者ならそこで投了クラスでしょう。しかし井山六冠ならやりそうだと思っていました(笑)その後も難解な読み比べが続き、終盤一瞬だけ高尾名人にも勝つチャンスがあったようですけど、秒読みの中で最後に名人がダメをつめてコウにしたのが決定的な敗着となってしまった感じですね。実は投了図を見ても、この攻め合いの結果、黒がメアリメナシで生きているのを確認するにはまだ30手くらい進めないといけないので(笑)おそらく囲碁を知らずに「七冠すごーい!」という感じに集まったマスコミには全く意味不明だったことでしょう。ちなみにこの前導入したリーラでも局面を少し検討してみましたが、どうやらAIにもこの大石が生きているのか死んでいるのかはっきり分かっていなかった模様です。続きをAI同士で打ち進めたらセキになり、それでも黒勝ちでした。まあそれほどの高みで打たれた碁であり、まさに名人交代劇にふさわしい名勝負だったと言えるでしょう。

で、去年の七冠制覇の時はニュース速報が流れ、ニュースでも少し長めに取り上げられていましたが、今回は特にそういう特別対応はなかった模様です。名人戦を主催している朝日系(メーテレ)ならどうかな?と思って報道ステーションも見ていましたけど、最後のフラッシュニュース扱い・・・ヤフーでもトップニュースにもならず。将棋の藤井総太4段はあれほどアイドル扱いしたのに、将棋でもなしえていない前人未到の2度目七冠制覇がこの扱いはどうなのだろう?(笑)

今回は未曾有の天災も起きていないし、流石に明日の新聞は1面だよね・・・と信じたいです。

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