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伊吹山登山

2014年08月03日 | 自伝
早朝に伊吹山へ登ってきました。

ドライブウェイを利用して9合目からなら行ったことがありますが、完全登山は初の体験です。標高1337mとそれなりの山ですので、いずれは登りたい富士山の練習になるかなと色々調べていました。
上り口は滋賀県の米原側となり、ドライブウェイのある関ヶ原からさらに数km西に行った所にあります。標高差は1100mで、道のりは片道6kmほどになり、HPでは頂上まで3時間半かかるとありました。富士山の吉田口ルートと比べてみると、標高差1400m、片道7.5kmですから、ここは大体8割ぐらいの道のりであり、勾配は伊吹山の方がやや急であることが分かります。まあ厳密には気温とか気圧とか色々違いはありますが、とりあえずこの山に余力を残して登れる程度の体力があれば、十分富士登山も挑めるといえるでしょう。実際富士山まで行くかどうかは日程と天候次第なのですが、今回は完全にその予行練習のつもりで、荷物も無駄に多く持ってわざと重くし、また寝不足も想定し前日1~2時間ぐらい仮眠を取っただけで午前3時ぐらいに家を出ました。
4時過ぎにふもとに到着。駐車場は有料(500円)でしたが流石に早すぎたのかどこもやっていませんでした。仕方なく2kmぐらい先にある道の駅に停めてコンビニで腹ごしらえと飲み物を買い、歩いて行くことにしました。入山料(300円)を納める所も開いていなかったのでとりあえずパス。薄明かりが差し始めた4時40分に登山を開始しました。

・・・懐中電灯忘れたorz

最初の道は山林地帯で、辛うじて道が見えるぐらいの明るさしかありません。いや、完全に真っ暗な中で携帯のライトを頼りに下山したことは百々ヶ峰で経験がありますけど、見知った山ならまだしも、知らない土地でもし熊にでも鉢合わせたらどうしようもありません。いざとなったら、何故か持ってきたリコーダーを吹くしかないか(爆)・・・熊が出る山ではありませんようにと祈りつつ20分ほど登っていくと、幸いにも広い道に出て、目の前にはスキー場のゲレンデが広がりました。
伊吹山は、基本的にこのスキー場の開けた道を登っていきます。なので実際山道のような所は1合目までで、あとはひたすら吹きっ晒しの道を登っていきます。中腹を除いてほとんど樹木もなく、早くもゴールが見通せるほどで、ここまで来ればもう熊の心配はないでしょう。

1時間かけて3合目まで登ると、少しなだらかになりました。既に標高は700mを超え、大分風が冷たく感じられました。距離的には、もうこの辺りで半分近く来ているようです。日は昇りましたが西側の斜面なので日差しが出ることはなく、コンディションは最高です。もう汗だくですけど・・・トレーニングも兼ねて無駄に着替えまでリュックに入れてきてしまったのが悔やまれます。4合目からまた勾配がきつくなり、5合目にあった自販機で思わずジュースを購入。水分はまだ1リットル以上持っていましたが、カロリー的な意味でここで飲んだのは正解だったかなと思いました。
7合目の先からはごつごつした岩が多くなり、勾配も急な難所が続きます。○合目という立て札を休憩の目印にしてきましたが、流石にこの辺まで来ると途中で一息入れないと苦しくなりました。8合目からは5分おきぐらいに休憩し、何とか7時25分に頂上に辿り着きました。

頂上には日本武尊の像があります。古事記によると、伊吹山の神をなめて草薙剣を妻にに預けたまま登り、3合目付近で吹雪に遭い息絶えてしまったという伝説があります。だから本来は頂上にこの像があるのはおかしいのですが、果たせなかった思いを晴らすことで鎮魂としたのでしょう。どなた様も無事美しい故郷へ帰れますようにという願いが込められているのかもしれません。
やまとは国のまほろば たたなづく青垣 山隠れる 倭しうるはし

気候的には、日の出前に登り始めたので、登山中日差しがなかったのがありがたかったです。頂上に着いた時は霧が出ていましたが、少しするとサーッと晴れて、無事絶景も堪能できました。休憩も含めて2時間45分、実際に登っていた時間は2時間ぐらいでしょうか。昨年から続けているジョギングでは休憩なしで2時間半(20km)ぐらい走り続けられるようになったので、単純に当てはめて活動限界のジャスト8割の体力で登ったことになります。目安の時間は休憩なしで3時間半でしたから、自分には現状一般向けの目安の1.7倍ぐらい速く登る体力があると見て良いでしょう。
8掛けでこれなら、登り6~7時間といわれる富士山でも、実質4時間+休憩1時間と見て、早朝から登り始めれば午前中には頂上に着けそうですね。弾丸登山では高山病が心配ですが、気温はもっと低いわけですし、ここよりむしろ登りやすいような気さえします。まあ、あくまでもそういう自信がつきましたよ、という程度の試算ですが(笑)・・・余りなめていると日本武尊の二の舞になりかねませんしね。何はともあれ今回は天候に恵まれたのが幸いだったと言えるでしょう。

1時間ぐらいウロウロして下山開始。行きにすれ違ったのは流石にご来光組の数名だけでしたが、やはり暑い時期は早めに登り始める人が多いようで、帰りは100人ぐらいの人とすれ違いました。中には「来週富士山に挑む」というオバちゃんズもいて、「ここの方が富士山よりきつい」と話していました。ただ、その方達も含めしっかりと本格登山スタイルに身を固めている人がほとんどで、半袖Tシャツに綿パン、スニーカーで帽子もかぶらずというのは僕ぐらいでした(笑)金華山の3倍ぐらいの山だと言う認識でしたが、標高はドベ3ながら一応日本百名山にも選ばれていますしね。流石に日差しが出ると暑く、また降りれば降りるほど気温が上がるため、タオルを頭に巻いて凌ぎ、体重がつま先にかかる痛みに耐えながら2時間かけて下山しました。あと、これだけ暑いと下山にもそれなりの水分が必要だと言うことが分かりました。飲んだのは行き1.5リットル、山頂+帰りで1リットルです。富士山の飲み物はここの2倍ぐらいするので、体力との兼ね合いになるでしょうか。暑くなければがぶ飲みはしないと思うのですが、まあ高いにしろここより店が充実しているには違いないので、2リットルも持っていけば大丈夫でしょう。

ゲレンデまで降りてきた所で、再び最初に通った山林道に入りました。真っ暗だったので行きは見逃しましたが、帰り道にばっちり見かけたのは、

・・・やっぱ熊出たのかorz

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