(株)カプロラクタム-blog

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飛鳥寺

2015年10月02日 | Weblog
藤原京を出て、明日香村へやってきました。

「アスカ」というのは東雲と同じく大和言葉なので、阿須可、阿須賀など色んな当て字が存在するようです。基本的にアスカと読めるのは全部表音文字ですが、中でも飛鳥というのはどうがんばってもアスカとは読めません。ということは、中国由来の漢字の中で一番近い意味の漢字を当てた、表意文字であるといえると思います。つまり「飛ぶ鳥」という意味ですな。この頃の歴史は中国側の書物に頼っているので、日本は倭国、馬子、蝦夷、入鹿など、余り良い字を当てられていません。しかし聖徳太子が「日出づるところの天子・・・」という対等な親書を隋に送ったように、この時代から少しずつ日本が対外的な地位を確立するほど国力を得てきたことを示しており、飛鳥京もまさに「飛ぶ鳥」を落とす勢いで栄えたのでしょう。隋との交流からこの時代に仏教が広まり、律令が定められ、富本銭が流通し、服装も中国式に改められました。邪馬台国には九州説、近畿説とありますが、大和朝廷が興り最終的に近畿に根付いたのは、もし都が九州の位置のままだったとしたらたちどころに干渉されてしまったに違いないからだと思います。海と山の守りという意味では、奈良盆地ほど最適な場所はありません。自然に守られた地形である奈良でこそ、日本がその名の通り日の本の国としての礎を築けたのだと思います。

飛鳥寺は日本最古の寺とされ、仏像も当然国内最古とされます。ちなみに善光寺も日本最古と聞きましたが、朝廷由来なので由緒で言えばこちらの方がはっきりしていそうですね。色んな宗派に分かれる前の寺ですから、誰でもお参りできるというのは同じのようです。入鹿の首塚もあり、歴史を感じる寺でした。

で、この辺りで藤原・飛鳥はじっくり回るには十分それぞれが1日コースだったと気づいたわけですが・・・歴史をしっかり勉強しまたいつかリベンジしようかな。