(株)カプロラクタム-blog

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喪中コンビニ

2012年04月18日 | 震災
中尊寺より、3日目の宿の一関市へ抜ける途中で遭遇しました。

黒いセブンイレブン
日も大分陰っていたので、一瞬見間違いかな?とも思いましたが、Uターンして確かめに行くと、確かに見慣れた看板が見慣れぬ色をしていました。写真では分かりにくいかもしれませんけど、隣のエネオスの鮮やかな色を見れば、逆光や黄昏時であることを差し引いても、あの色彩でないことは一目瞭然です。

京都などで、景観を意識してコカコーラの自販機がわざと茶色くなっているようなことはよくあります。しかし、仮に中尊寺の近くだからといっても、わざわざ真っ黒にする必要はないでしょう。これはもしかして喪に服しているのかな?とも思いましたが、この辺りは津波とは無縁の地域であり、それほど被害が出たようにも見えませんでした。
陸前高田より内陸に入り、盛岡からここまで観光しつつ南下してきたわけですけど、どうもこの内陸部は、東日本大震災を観光の呼び水としか捉えていないような印象を受けました。実際はこの辺でも震度6前後の揺れが頻発しているわけで、昔の基準で言えば3割程度の建物が倒壊しているはずなのですが、今は視認でなく機械で震度を測るため、おそらく目に見える被害はほとんど出なかったか、出ても1年でほとんど直してしまったのでしょう。そのことを悪く言うつもりは毛頭ありませんが、実際に見てきて、陸側と海側に、同じ「がんばろう東北」でも温度差があるように感じました。

内陸では、横断幕や立派な看板に「がんばろう東北がんばろう岩手」「がんばっぺ宮城」など、キャッチコピーのようなものが印刷されているものを良く見かけました。確かに見栄えや聞こえはいいのですが、海沿いでは、立て看板もしくは木片に、手書きで「ご支援ありがとうございます」「がんばります。また来てください。」等と書かれているものが多く、むしろこちらが萎縮してしまうような内容でした。どちらが本当に支援を必要とし、また心からの言葉であるかは、言うまでもありませんね。南三陸町にあったミニストップは仮設のプレハブコンビニでしたが、色はいつもの黄色と青でしたし、こんな地でセブンイレブンがあえて喪中にしている意図がどうにもつかめませんでした。

後で調べたら、黒いセブンイレブンは単なる景観対策だったようです。じゃあエネオスはいいのかな?