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言った者勝ち

2011年08月08日 | 時事
被災マツ、「送り火」に使われず 鎮魂の思い書かれた薪
抗議の声が、市民の何%の声だったのか、知る必要がありますね。

何でもそうですけど、ある活動を行う場合、アンケートなどを取るなどの行動を起こさない限り、それに肯定的な人はあえて意見を述べたりしません。無関心な人もまた然りで、結果的に否定的な意見のみが声として上がってきてしまうことはよくあります。しかし、それが「大多数の意見だ」と取ってしまうのは大きな誤りでしょう。事実、今回も中止を決めた後で、そのことに反対する抗議の方が圧倒的に多く寄せられていますからね。

最近のテレビの報道が信用できない理由の一つに、「一方の意見しか取り上げない」ことが挙げられます。時間的な制約もあるのかもしれませんが、見ていた人があたかも「この考えが正しいのだ」と錯覚してしまうように、うまく作られているからです。新聞では、議論する際によく両者の意見に紙面を2分割し、平等に紹介する手法が取られていますが、テレビではどうしても「先に言ったもの勝ち」になり易いわけです。ネットのように、誰もが意見を自由に書き、それを読んだ人がその内容や形成をつかんだ上で自分の意見をもつようにはできていません。まあ、ネットでは意見の信頼性や発言に対する責任が薄いのが難点ですが、最近のニュースではこうしたネットで話題になったことの後追い記事がやたら多く、同じように無責任を垂れ流している放送局が多い気がします。我々が情報を扱う上で大切にしなければいけないことは、しっかり大勢を見極めることですね。

それにしても、苦情を受けて、わざわざ放射能の影響がないことを証明した上で中止にしたという判断は、むしろこうした世論を煽り、隠れたメッセージを発信する目的があったのではないかと思うのですが、考えすぎかな?