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逆説の日本史

2010年09月21日 | 自伝
何か最近ハマりました。

よく行くラーメン屋は待ち時間が結構長く、その間に「週刊ポスト」を読んでいたわけですが、その中で面白いなあと思った連載がコイツでした。その時の話は、日本が開国をした理由について、何故か各国の道路の舗装率を引用して説明が始まり、その目の付け所の斬新さに釘付けとなってしまい、毎週ラーメン屋で続きを読んでいました(笑)その時はまだどういう趣向のものなのかは分かっていなかったのですが、その短期連載が終わった後も今にかけて別の幕末の話が続いており、様々な見方で幕末の歴史の新説を説くスタイルの連載なのかな、と思っていました。まあ、まさか「日本の歴史」みたいに、黎明編から順番に新説を説きつつ、やっと江戸時代まで来ていたとは思ってもいませんでしたが・・・先週、もしかして本になっているのではと閃き、図書館へ行ってみてびっくりでした(笑)

自分は歴史が好きなわけではありませんけど、一応高校では日本史を選択しており、点数は取れませんでしたが興味はそれなりにあるつもりです。旅行に行くと、大体その土地の史跡や記念館を回りますしね。ただ、本当に詳しい友人とは相槌を打つばかりで会話に全くついていけませんし、大河ドラマも余り見ていません。娯楽としてでなく、中学高校の勉強の延長として、または雑学として楽しんでいる感じですね。

そんなわけで、この「逆説の日本史」に出てくる説は、ちょっと考えさせる問題提起や、違った見方からの歴史解釈がとても面白い読み物だと思います。まだ読み始めたばかりですが、どの話にも根底に「歴史に残る事実」を追求するのではなく、「歴史に残らなかった事実が何故残らなかったか」を追求しようとする流れがあるようです。そのために、テーマの振り方や論理が若干強引な面もありますが、歴史自体がその時代時代で解釈が異なったり、同じ事象でも国同士で見方が異なるものですから、この本に書かれていることが全て真実であるとは思いません。しかしまあ、「こういう見方もできるよ」的な書物として読めば、かなり刺激的な読み物であることは間違いないでしょう。書いている人も、おそらく得意な時代や苦手な時代があるでしょうから、ぜひ幕末だけでなく色々な時代の話を読んでみたいですね。

ただ、多分全巻読破するほどのエネルギーはないなあ・・・こういうのをさくさく読める人は尊敬します。