月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

弟分との再会

2012-05-16 | 生活
先週末は連続で飲んでしまった。

日曜は、久しぶりに弟分のヒシカワくんと会った。
ヒシカワくんは、私が社内報の仕事をしていたときの取引先で働いていたスタッフ。彼が店長を務めるお店に取材に行って、1時間くらい話しただけで意気投合したのだ。
岐阜の店舗だったので、その後はほとんど会うこともなく、それから1年も経たずに私は社内報をやめ、彼も転職してしまった。

でも、なんやろう?
メールなどで繋がりは途絶えることはなくて。
仕事や夢の話を聞いたり、彼女との相談事を受けたりと、なんだかんだで状況は知っていた。
会ったのはこの6年で、取材を入れても3回くらい。

人との繋がりって、本当に不思議。
ずーっと一緒にいた人と突然疎遠になることもあれば、こうやって数回しか会わないのに「切れない」人もいる。

彼は1年9ヶ月、旅をしていた。世界中を。
中国から中東、東欧、西欧、アフリカ、キューバやメキシコ、アメリカ・・・。
ぐるっとまわって、先日帰国。
その足で大阪の友達のところへ行って泊まっているというので、急遽、会うことになった。

高槻まで来てくれて、一緒に飲んで話した。
人懐こくて、一言で言えば「垣根のない人」。
私のことを「かおりねえさん」と呼んで慕ってくれる。

転職してからしばらくカメラの仕事をしていて、その後は某政治家の秘書をやって、オバマの選挙の手伝いに行って、その後、しばらくして旅に出た。
顔が広くて、世界中に知り合いがいる。だから、泊まるところも友達の家が多かったみたいだ。

30歳過ぎて、2年近くも旅をするなんて、贅沢な話だ。
彼もそれは十分にわかっていて、それでも「こんな贅沢なことができる日本に生まれて、それをやらないほうがもったいない」と言っていた。

もし、これで「あー、楽しかった!」というだけなら、なんやー、贅沢な話やね、ということで終わるのだけど、
旅先での話をあれこれ聞いた後で彼は言った。

「旅をしてよかったのはね、景色とかじゃなくて、やっぱり『人』だった。いろんな人との出会いが本当に貴重だった。だからね、旅を振り返ると、もう感謝しかない。いろんな人に、感謝しかなかった。だから、これからどれだけその人たちに恩返しできるかだと思ってる」

「感謝」と「恩返し」。
まさに私のキーワードだ。

これから実家へ戻り、勉強をして自分の出身大学の大学院を受けるそうな。
教授とも仲が良く、もう大学院の後の口も決まっているらしい。
人とのコミュニケーションを中心としたコンサルタントみたいなことをするのかな。よくわからなかったけど、そんな感じだった。

いい経験していいなーと単純に憧れた。
世界を見るって、どんな感じなんだろう。いろんなことがわかるんだろうな。

「かおりねえさんは、前世で本当に姉さんか妹だったかもね」とヒシカワくん。
「そうやなぁ」と私。

5年ぶりの弟分との再会は楽しく、そして人との出会いは大切だなと改めて思った日だった。

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