月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

そうしたほうがいいと思えたわけは・・・

2012-03-01 | 想い
今日は久しぶりに野島整体院へ。
http://www.noggi.com/
3年くらい前にサイトの制作を頼まれたことをきっかけに、他もいくつか仕事をさせてもらっていた。
が、いったん制作物がなくなったので、ここ2年ほどはご無沙汰していた。

今回は冊子を制作したいということで、雑談を交えながらの打ち合わせ。
なかなか面白い先生なので、いつも楽しい。

私が、「子供を生もうかと思って」というと、目を丸くして驚いた。
今の状態などを話して、少しアドバイスももらい、必要であれば体をきれいにしてもらう施術をしてほしいということだけお願いしてきた。

結婚して5年。
その間、答えがまったく見つからず、ずっと悩み続けていた「出産」という選択肢。
それが、急激に答えが出た。

夫に「お願いだから、もう生まなくていいと言ってくれ!そう言ってくれたら私は解放される。ラクになれる!」と
京都のバーで、泣きながら迫った日はつい最近。
そんなドラマのワンシーンみたいな夜も、今はもう遠い。まるで何年も前のことみたいだ。
自分で選択ができないから、夫に選択から解放してもらいたかったのだと今ならわかる。

私がこの世で一番嫌いなのは、「選択」。
メニューを選ぶとか服を選ぶとか、そういうのはどちらかと言えば早いけど、人生の岐路みたいなところの選択は本当に苦手。
特に今回は人が大いに関わってくることだし、タイムリミットという問題もあったから、よけいにしんどかった。

何でも白黒はっきりさせないと気がすまない私。
それがずーっとグレー状態。
こんなにしんどいことはない。
とにかく答えを出したくて、モヤモヤし続けていた。

それがなぜ急に答えが出たのか?

実は、自分でもよくわからないのだ・・・

でも、その日は来たのだ。
心待ちにしていた「回答」の日。
天から降ってくるように、答えが出た。
出てみると、それはもうずいぶん前からそう決めていたことのようにさえ思えた。

だけど、「あー、もっと前にやっておけばよかった!」とは思わないのだ。
そういう後悔はない。
「今」だから出た答えなんだと思えた。

私は一体何を心配していたんだろうなぁと、もう自分の気持ちを思い出すことすらできない。
仕事でもたまにあるのだが、未知の世界のことに関して不安より楽しいイメージしか湧かなくなるということがある。
今、卵巣はあまりよい状態でもないのに、なぜか楽しいイメージしか出てこない。
わくわくが止まらないのだ。

ああ、今思い出したけど、この間、夫が初めて「俺はどうしても子供がほしい」と言ったことがあった。
人工授精や体外受精はイヤだと私が言ったら、「俺はそれでもいい」と。
なんだかこの件に関して、初めて強い意志を聞いたような気がした。

人工授精や体外受精でも、できない人もいれば、できる人もいる。
100%じゃない。
じゃあ、手段はどうであれ、生まれれば、それは「生まれるべきだった」んじゃないのか?
・・・というような意味のことを夫は言った。

今思えば、その言葉は大きかったかもしれないな・・・
高齢出産になれば人工や体外は当たり前のような現代。
そうしてまでも子供が欲しい人のことをなんら悪くは思わないし、むしろ本当に応援してきた。
なんという深い母性かとも感心した。

でも、自分はそこに自信がどうしても持てなかった。
そこまでの母性がないと思った。
医療の手を借り、時間とお金をかけるほど、子供というものに執着する自分は存在しなかったのだ。
そんな時間とお金があるなら、酒飲んで楽しく暮らしていくほうがいいなぁと(←サイテー!)

本当に私はいろいろ考えた。
自分の母性を盛り上げるために、自分が子供の頃、本当は仕事なんてせずに専業主婦になって、お母さんになりたかったことなどを無理やり思い出したりもした
でも、ちっとも盛り上がらなかった。

こんなとき、「記憶」なんて役には立たないなぁと思う。
もっともっと自分を手放して、一番深いところにあるものを見つけたいともがいていた。
「分析」好きの私だから、本当に様々な角度から自分のことを分析した。なぜ躊躇するのか?
いろいろ答えは出たけれど、それは本当に納得のいく回答ではなかった。

こうして天から降ってくるように答えを得た今、迷っていた自分のことを思い返すと、単純に怖かったんだろうなと思う。
ただでさえ、小心者でビビリの私である。
病院も大嫌い。
よくわからない治療を受けて、未知の医療に身を任せて、よけいなものを背負い込むことが、単に面倒で恐怖でしかなかった。
だって、そんなことしなくても、今は100%満ち足りているし、最高に幸せなのだから。

それが、自分の女としての体がもう終焉に近づいていることを婦人科で知ったとき、
「おいおい、ほんまのラストチャンスやんけ!」と思ったのだ。

そして、婦人科の先生に「どうしますか?妊娠の意志がないなら無理に薬を飲む必要もないし、様子見でもいいですよ。妊娠はどっちでもいいって、前は言ってましたよね?」と言われたとき、
天から何か降ってきた。

「・・・いや、妊娠を希望します。努力してみます」

勝手に言葉が口をついて出ていた。
先生は、一瞬戸惑った表情をしたけれど、今までで一番優しい顔で、「そうしたほうがいいね」と言った。

この先生、びりけんのマスターに似てるのだ。顔もなんとなく。声やしゃべり方もとても。
それでよけいに「そうしたほうがいいね」という言葉が、心にしみた

同時に思った。
まだ何もしていない。
とりあえず、「何か」してみよう。
それで、生まれるなら「生まれるべき」だったのだし、生まれないなら「生まれるべきではなかった」のだろう。
そのときは、もう何の心配もなく、毎日酒飲んで楽しく暮らせるわけだし(笑)

私のスタンスは相変わらず「どっちでもいい」なのだけど、何もしない「どっちでもいい」から、何かしてみる「どっちでもいい」へと変わった。
期限もまあ、年齢からいって1年くらいかなぁ。

ただ、不思議なもので、生むと決めたら、何の根拠もないのに、すぐに生まれるような気持ちになってきた

そして、最近、体調に不安を覚えているようなことを書いていたが(実際、婦人科系はちょっと悪いのだが)、
この間、健康オタクのもんちゃんと話している時に、ふと思った。
「あれ?私って、どこが悪いんやったっけ?」と・・・

食欲旺盛、風邪もひかない、熱も出ない、新陳代謝がいい、体温も高い・・・

それでも今日、ちょっと弱った感じで整体の先生に「健康な体にしてください!」と無理やり気功点穴療法で施術してもらった。
鍼を使わずにツボを刺激していくのだが、あまり反応が見られなかった。
一箇所だけズーンと響く箇所があったので、そういうと、
「そこは飲みすぎの人が痛いツボ」と言われた。
あ・・・そうですか・・・

そして、「胃も丈夫だし、免疫力も高いし、何も悪いところがないねー」とのこと。
やっぱり・・・

そして、ずっと痛かった骨盤をさっと治してくれた。
嘘みたいに治った
ゴッドハンド!!

思い出して、「汗をかくんです!それがもう異常なくらい!これは病気では・・・?」と迫ってみたが、
「新陳代謝がいいってことやから、大丈夫」と相手にされず・・・

なんで私、あんなに弱ってたんやろ?
ちょっと前から気づいてはいたんだけど、やっぱりどこも悪くないよね・・・むしろ健康?!

別にがっくりする必要はないんやけど(笑)

でも、40代やし、生活習慣の見直しと軽い運動、食べ物はこれからも気をつけていくつもりでいる。
健康第一!
体が資本!
お金はなくても健康はある!

というわけで、今日は自分の健康体を再確認。
先生、ありがとうー


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2 コメント

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Unknown (床床。)
2012-03-01 22:37:28
そかそか、そうだったのか…
うんうんとうなづきながら読みました。

わたしは、赤ちゃんを産みたいからというのも結婚の理由の一つ
でした。結婚前から家族をもちたいというのは共通の願いだったから。
彼は、もし出来にくかったら治療や体外受精も視野に入れていこうねと言っていたの。わたしより、自分が無精子なんじゃないかと思っていたらしく。離婚歴があるからね。

そのうち自然に、そして意外とすんなりと赤ちゃんがやってきてくれたのだけど
今入院して安静にと言われてるから
やっぱりそれぞれにいろいろあるんだよね。

かおりさんが、健康で、そして前向きに
やってみようと思える時をもてたのは
本当に良かったよね。

楽しみに、でもムリし過ぎずね。

卵子と精子のしくみとか
赤ちゃんの進化とかの本を読むと
宇宙だなぁと思うよね。

またゆっくり話したいです。

伊勢の女の人の願いだけ聞いてくれる神社、名前忘れちゃった…
そこに赤ちゃん授かりますように、と書いたのが良かったかも(笑)
調べておきます(笑)
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ありがとう (かおり)
2012-03-02 16:59:06
床床。さん

結婚するとき、出産するなんて考えたくなかったなぁ、私は。
いつもその結論から逃げて、時間だけが経って、タイムリミットを迎えていたという感じ。

まあ、楽しくないことはやらない主義なので、
しんどくなったら即やめます(笑)

ほんと、宇宙が広がってる。
夫の言うとおり、医療でも100%ではないということは、
やっぱり生命は神秘なのです。
だから、流れに乗ることにしました。
流れ着く先は神のみぞ知るということで。

話したいことがいっぱいあるので、また今度。
妊婦菌をもらいにいきます(笑)

退屈だろうけど、とにかく安静に、お大事にね。
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