月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

自己決定

2018-10-17 | 想い
ここ数年は、とにかくNHKにお世話になっている。
他のドラマは何も見ていなくても、朝ドラと大河は欠かさない。

「西郷どん」はとにかく面白く、原作の力を感じる。
しかし、この時代は悲しい。
日本人同士が戦わなければならないということ。それも、みんな私利私欲のためではなく「日本を守りたい」という根柢のところは同じなのに。そう思うと悲しくて仕方がない。
明治維新の頃のドラマ、本、漫画などいろいろ読むけれど、土佐、長州、会津など、どこからこの時代を見るかによって、敵味方の感情が揺れ動く。
今回、初めて薩摩サイドからの明治維新を見ることができたのもよかった。
そういうことだったのね、西郷どん。そう語りかけたくなる。知っているようで知らなかった歴史。

朝ドラ「まんぷく」も面白いが、松坂慶子演じるお母さんにイライラする。
娘の幸せと言いながら、自分の考えを押し付ける、ああいう母親が一番嫌いだ。

ふと、この間ニュースで「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる」という神戸大学の研究結果が出たというのを見て、妙に納得したことを思い出した。
こちら

アンケートの結果、
1位 健康
2位 人間関係
3位 自己決定

で、所得や学歴よりも「自己決定」というのが人の幸福感を決めるというのだ。
つまり、進学や就職、結婚など、自分の意思で決めることが、人間の幸福感につながっているということ。

「自己決定によって進路を決定した者は、自らの判断で努力することで目的を達成する可能性が高くなり、また、成果に対しても責任と誇りを持ちやすくなることから、達成感や自尊心により幸福感が高まることにつながっている」らしい。

これをニュースで見たときに、自分の人生を振り返ってみて、確かに高校、大学、就職(しない)、結婚など、すべて自分の意思で決めてきたから、多少嫌なことがあっても頑張れるし、責任と誇りを持てて、いつも幸せなんだなと思った。
就職しない(作家になるとか、バカなことをほざいて学歴を無駄にした)とか、フリーで不安定な生活をしながらも家を出て9年も一人暮らしをするとか、あげくの果てに10歳も年下の男性と結婚するとか、一般的には反対されてもおかしくないようなことでも、母は一度も私を否定しなかった。「こうしたほうが幸せになるから」「あなたはこうすべきだ」というようなことを一度も言わなかった。
むしろ、いつも肯定してくれて、私の進みたい道へ背中を押してくれたな、と思う。
だから私は人生の節目をすべて「自己決定」できた。これは本当に幸せなことなんだと改めて思った。

朝ドラの「福ちゃん」も、お母さんの意思に負けることなく、自己決定して幸せになってほしいなと、毎朝エールを送っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿