月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

読書三昧

2021-06-17 | 
久しぶりに夫が東京出張だったので、ふみこにLINEしたら、仕事の帰りに寄ってくれた。
ラタトゥイユ、ホタテのカルパッチョ、オイルサーディン入りポテサラ、アボカドチーズ焼きを作っておいて、食べながら飲んでしゃべった。
そこからまた5時間・・・

この1年数ヶ月、ほとんど人と会って飲みながらしゃべるということがないから、とにかく楽しくて。
やっぱりこういう時間は必要だなとつくづく思う。
貴重な時間だった。

人と会う時間は減ったけど、仕事以外の文章を書いたり、本を読んだりする時間は増えた。
最近は青山美智子さんの本にハマっている。
「木曜日にはココアを」
「ただいま神様当番」
「鎌倉うずまき案内所」
「お探し物は図書室まで」
ここまで読んだ。あとは「猫のお告げは樹の下で」だけだ。これもすでに買ってある。
とにかくいい。とにかく癒される。もう抱きしめて眠りたい。今の自分がもし小説を書けるなら、こんな物語を書きたいと切実に思う。読んだ人がみんな幸せになって、また明日がんばろうと思えるから。

去年は宮尾登美子にハマり、ずーっと彼女の作品を読み続けていた。(青山さんとは対照的だ)
私はこれを「文学者読み」と呼んでいるのだが、1冊読んですごいと思うと、とにかくその作者の作品で手に入るものはすべて買って読んでいく。
宮尾登美子はまだ全部読み切れていない。面白いのとそうでないのとの差が激しくて・・・

原田マハ、宮下奈緒、髙田郁などは、この数年の間で文学者読みをしている作家だが、原田マハはもう追いつかない。
天才なのかな、次々に出すから、読むほうが間に合わない。なのにいろんなタイプの小説が書けて、どれを読んでもレベルが高いという・・・。吉田修一と同じタイプかも。新作も気になっている。
そういう意味では、佐藤多佳子はたまーにしか出さないから、読み逃すということがなくていい。

20年近く前から読み続けていた伊坂幸太郎、吉田修一、瀬尾まいこ、荻原浩は、追い付かないというよりも、途中でちょっと合わなくなってきて追いかけるのをやめた。新作が出るスピードも早いし、内容がピンとこなくなったというのもある。
この間は久しぶりに瀬尾まいこさんの本を読んで、めちゃくちゃよかったけど。たまにそういうのがあるから、もういいかなと思っても、やっぱり新作が出ると期待してつい買ってしまうんだろうな。

昨日Amazonから届いたのは、林真理子「小説8050」と朝井リョウ「正欲」。
林真理子なんて、何年ぶりだろう。「不機嫌な果実」以来かも。もう20年以上前かな・・・?
なんだか評判がいいので、読みたくなって買ってみた。朝井リョウは「何者」しか読んだことがないのだが、これも傑作との声があり、どんなものか読んでみようかと。

こんなふうに本をたくさん読める時間があるのはいいことだ。ただ酔っ払っているよりは価値があるように思う。
そして、本を読んでいると、なにか書きたくなる。
きっとこれはいいことだ。