月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

全6クール終了!

2020-02-26 | 癌について
毎日世界中に広がっていくコロナウィルスの分布図をニュースで見ていると、まるで映画か漫画のようだなと思う。
だけどこれは現実だし、特に私のように免疫力が人の半分もない人間は、本気で気をつけないといけない。

日曜に退院して、今日は6クール目の点滴から6日目。
いつも7日目に回復するのだが、今回はもう回復している。今日は朝起きてから一度も横になることがなかったし、痛みやしんどさもほとんどなくなっている。

退院した日も翌日(点滴4日目)も元気だった。
月曜日は祝日で夫が家にいたし、お天気で気持ちがよかったので、「ちょっと車でランチでも行こうよー」と誘って出かけた。
以前なら4日目は出かけるどころか、ほとんど寝たきりだったのに・・・。

箕面にある「マザームーンカフェ」でランチ。
テラス席しか空いていなかったが、ぽかぽかと太陽の光が暖かく、かえってテラス席でよかったと思った。
私はクリームソースのコンキリエ、夫はカレーにした。

サラダがとても新鮮でおいしい。すべてどこの産地のものか書かれたカードと共に出てきた。


コンキリエも美味しい(私はショートパスタが好きだ)。クリームソースがとてもあっさりしている。
いくらでも食べられる感じ。


食後のお茶はカモミールティー。


何もかもが美味しくて大満足!
体にいいものを食べて、太陽の光を浴びて、さらに元気になった気がした。

とはいえ、やはり夜になるとすぐに眠ってしまう。
退院後はとにかくお腹が減るのでもりもり食べる。食べるとすぐ眠くなる。この繰り返しだ。

5日目の朝は、「昨日よりはしんどいかな」と思った。
それでも起き上がれないわけでもなく、朝ごはんを食べて会社に行く夫を見送った後、4時間ほど集中して原稿を書いた。
入院前に提出しようと思っていて残してしまった1本だ。25日に出すと約束していたのでやらないわけにはいかない。
昼には仕上がり、ようやく気持ちも楽になった。
またご飯をもりもり食べて、午後からは本でも読もうかと思ったが、体全体が重い。
こういう時は無理をせずに寝たほうがいいとわかってきたので、さっさと布団に入って寝た。

夕方、お腹がすいたので起き上がり、安納芋を170度のオーブンで焼いた。
まだかまだかと、何度も様子を見に行った。1時間かかって、とろとろの蜜たっぷりの焼き芋ができた。
ホクホクのアツアツ!!
そこにバターをのせて溶かして食べた。

必死に食べながら、ふとクスクス笑いがこぼれてきた。
抗がん剤の副作用で寝込んでいるのに、安納芋を1時間もかけてじっくり焼く自分の食い意地よ・・・!
そして、甘い甘いお芋にバターという魅惑の食べ物を一心不乱に食べて、美味しい美味しいと幸せそうな顔をしているなんて。
大丈夫だなぁ、私は、と思う。
きっと死に向かう人間は、安納芋をじっくり焼かないし、こんな幸せそうな顔をして食べない。

しかし、食べるとまた眠気に襲われて布団へ。
人ってこんなに長い時間眠れるものなんだと思う。不思議なくらい眠れるのだ。
そして、そのまま朝を迎えた。

6日目の今日はもうすっかり回復している。
食べて寝て、私の細胞はすっかり生き返った。(としか思えない)

回を重ねるごとに副作用が辛くなると一般的には言われているが、私は回を重ねるごとに副作用が減り、回復も早まってきた。
そんなことってあるのかなと不思議だけど、実際にあるのだから仕方がない。
夕方、サイモントン療法のCDを聴きながら瞑想をしたら、さらに元気になった。

とりあえず、6クール終了! 副作用も終わり!
9月からよく頑張ったなぁ、私!