月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

今回も無事に乗り切れたようで・・・

2019-12-10 | 癌について
日曜の朝、退院した。
夫が迎えに来てくれて、ブックオフ(断捨離した本を売った)、スーパーに寄った後、イタリアンカフェのような店に入り、ピザとパスタを注文して夫とシェアした。
スープにサラダ、そのうえパンもおかわりして2つ。
今回も8時に病院の朝食を完食した後、11時過ぎにこの食欲!
なんだか安心した。
帰宅して荷物を片付けた後、少し休み、夜は鍋を食べながら漫才を見た。
病院の大部屋で3晩も過ごし、その間ほとんど熟睡できていなかったので、この夜は安眠をむさぼった。

抗がん剤投与4日目。
トイレに行きたくて目が覚め、夫を起こさないようそっと布団を抜け出してトイレへ。
布団に戻る途中、何の痛みもなく小走りに歩いている自分に気づいた。軽快な足取り。なんの支障もない。
今回も副作用はあまりないようだ。

朝はりんごとバナナを食べ、昼は大盛りのサラダと豆腐。
それから水素吸入して休み、午後から洗濯と料理をした。
夕方、30分ほど瞑想した。
痛みなどはほとんどないが、時々いろんなところに刺すような痛みが走り、びくっとする。
でも継続しないし、たいした痛みでもない。
元気いっぱいではないが、寝込むほどはどこもつらくない。
21時半には水素吸入しながら就寝。

抗がん剤投与5日目。
今朝も昨日とほとんど変わらない。すっと起きられたし、手足も十分に動く。
胃腸の調子が少し悪いので、病院で処方された胃薬を飲んだ。食べすぎかも。
反省して、朝昼とやや少なめの食事にした。
体全体がちょっと重いが、それもこうやって何かに集中していたら忘れる程度のもの。
3クールと比べると、副作用は同じくらいだろうか。
良くはないが、「蓄積する」のが普通なので、同じくらいならいいだろう。

中野が「美味しい青森のりんごがあるから」とうちに寄って、りんごをドアにかけておいてくれた。
大きくて美味しそうなりんご!!
明日の朝、食べるのが楽しみだ。
午後は本を読んで過ごした。三浦しをん「ののはな通信」。

これ以上副作用がひどくなることはないようなので、明日からぼちぼち原稿を書けそうだ。
ガンになっても、抗がん剤をやっていても、師走は慌ただしくなるものだ。
私の治療のせいで延期になっていた友達の誕生日会、いつもお世話になっているおじさまの古希のお祝い会、小学生の時のプチ同窓会、前々から約束しているランチ、仕事関係の忘年会、毎年恒例の塾の生徒との集まり、年に一度しか会えない遠方の友達との忘年会、さらにもう一つ忘年会。
一対一の個人的な飲み会は断っても、年末に向けてこれだけの予定が入ってしまった。
本当はあと3人ほど会いたい人がいたのだけど、無理だったなぁ。

もちろん、これらの集まりでも、いつものようには飲まない。
まあぼちぼちと、ゆっくり。それも短い時間にさせてもらおうと思っている。
私は「人との付き合い」を大事にしすぎる。しすぎてきた。
それは誰かのためではなく自分が楽しいからなんだけど、今は自分の体のことを第一に考えなければと思う。欲望のまま生きていたらダメだ。

お正月もおせち料理を簡素化しようかと思う。
きちんとやらなくてもいいか。頑張らなくてもいいか。
いろんなことを、ちょっとだけ休んでもいいか。