鴨着く島

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H2Aロケット発射成功

2020-07-21 21:03:32 | おおすみの風景
三菱重工業が請け負った中東UAE(アラブ首長国連邦)の火星探査衛星「ホープ」を乗せたH2Aロケット(42号機)が、昨日20日の午前6時前、種子島の宇宙センターから打ち上げられ無事にロケットから切り離された。

H2AとH2Bロケットは三菱重工業が開発したロケットで、これまで 発射された47機のうち失敗したのは1機だけの成功率98パーセントは、世界的に見て屈指のものだそうである。

外国の注文で打ち上げたのは韓国・カナダ・ドバイそして今回のUAEの4回だが、いずれも成功しており、信頼は強固だ。

ドバイにしてもUAE にしても中東の産油国で、向こうは今後豊富な資金を使って宇宙探査に乗り出すということだが、UAEは来年建国50周年ということでその記念の意味が大きいようだ。

国の威信をかけたプロジェクトに日本がその一翼を担うことができるのは、もともと日本は中東原油の上得意だからだ。古くからの友好国であり、ロケット技術も高度な日本が選ばれるのは当然と言えるのだろう。

このプロジェクトの責任者は「これまで不可能と思っていた夢を成し遂げた」と手放しで喜んでいた。

2021年には火星の周回軌道に乗り、火星の大気の状態を観測し、その成果は世界各国に共有されるという。隣の最近のし上がってきた一党独裁の「宇宙大国」とは大いに違う公平な科学的態度は非常に好ましい。

日本でも2024年には火星に向けて打ち上げの予定で、ハヤブサ2以降得意中の得意になって来た「試料採取」を火星の衛星でも試みるそうである。

小惑星イトカワなどの試料とは違い、太陽系の起源に迫る試料が齎せられるのか、注目したいところだ。

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