俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月2日(金)

2016-09-02 08:31:43 | 吟行

台風12号がまた近づいているらしい。
昨日の朝日新聞の夕刊。

政治学者中島岳志さん(1975年生まれ・東工大教授)を取材した記事「平凡に暮らせよ」の中から。
経済成長が終わった日本で、物質的な豊かさに代わる価値を探る「ロスジェネ世代」の政治学者として、ボース(インド独立を志した革命家で、亡命先の日本で病死した。老舗中村屋の長女と結婚)の「平凡」をどう定義できるか、と考えるようにもなった。

「たとえるなら、事業の拡大より継続が大切。縮小しても、次のせだいに手渡せるものをちゃんと残す。そういう価値観に移行できなければ、日本はもたない。劇的な解決を望むのではなく、部品を点検しボルトを締め直すように、一つ一つの問題に向かい合うしかない。そういう平凡な努力の積み重ねが非凡なんです。」

中島氏の考えは、リベラル保守だそうだ。

花冠も「拡大より継続。縮小しても次の世代に手渡せるものを残せるものを。」の路線で来ている。
伝統も螺旋形を描きながら継続するほかはない。一直線では伝統はつぶされるのではないかとも思っている。

○咲き残る朝顔数花野に置けよ    正子
○朝粥に梅干厄日の今日始まる    正子
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