俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月4日(日)

2016-09-03 23:00:58 | 吟行

台風12号が九州に上陸しそうだ。
昨日の疲れで熟睡。驚いて目を覚ますと午前10時。風邪もなおった。簡単な朝食。

○11時ごろから、一日遅れで、句美子の誕生日祝いにマドレーヌを焼く。カルピスバターが120グラムちょうど残っていた。バターの品不足の折ながら、娘の誕生日に免じて、貴重なカルピスバターを溶かすことに。この簡単なお菓子が30年来焼いているが、納得いくように焼けない。

マドレーヌは句美子のところに夕刻おかずと一緒に箱に入れリボンを掛けて持って行く。句美子は、今のマドレーヌ型をやめて、フッ素加工したものにしたら、とアマゾンの検索でいろいろ見つけてくれる。貝型が一つのもあるという。

○日吉からは句美子の家へ目黒線で行くが電車内で、「俳句界9月号」の特集<さらば「萬緑」!>を読む。「萬緑」は、来年3月号で終刊になるとのこと。金子兜太インタビュー・兜太草田男を語る!に「萬緑」の解散を残念がる趣旨のことを末尾に書いている。
長くなるが引用すると

<今の横澤放川さんも好きだからね。「萬緑」の匂いのする人はある意味で親しみを持つんです。だから解散はもったいないなと。なんとか継続する方法が無かったかと思いますね。「萬緑」は季語を大事にして、とりわけ詩としての美しさに眼目を置いている。詩の世界を攻めている、ということは大歓迎でしたね。大好きな草田男という人の雑誌が長く続いてもらえばいいなといつも思っていましたね。私の先生の加藤楸邨もそうだけど、草田男、石田波郷と新興俳句の三羽烏の系統のグループはあとがあまりうまくいなかいね。今回の解散は非常に残念な気持ちが強いです。その時代を代表する俳人が作り出した主宰誌を、どうやって継続していゆくか、続けてゆくか。今回の「萬緑の解散は俳壇全体の一つの宿題だと思いますね。どうやったらうまくゆくのか、なぜだろうというね。そのあたりを追及してみたいです。」2016.7.5>

とある。

私はおやおやと思いながら、おととい2日の日記に書いたことを思いながら、読んだ次第。

○句美子家からの帰り日吉東急の天一書房により、元希に「しんかんせんでいこう」の地図絵本を買う。元希は、「ちーず、ちーず。」といって地図に興味を示すようだ。夏に岐阜の母親の実家に行くのに新幹線にのったせいもあるらしい。頭が立体的に働くようになったのか。

葡萄食ぶ濃きむらさきの甘さ愛し  正子
葡萄の枝まだ真みどりを美しく   正子
秋灯下車内に広ぐ地図パノラマ    正子


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