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俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表
©髙橋正子 ©Masako Takahashi

5月11日(金)

2012-05-11 11:03:53 | Weblog
★ビルの窓全てで五月の空なせり  正子
ビルの窓には五月の青い空が反射して映っているのでしょう。一つ一つではなく、ビル全体が五月の青空を映し出している様子は、初夏のきらめきを感じさせてくれます。 (高橋秀之)

○今日の俳句
真っ青な五月の空の飛行雲/高橋秀之
すっきりとして、なにもない良さ。「五月の空」と言って、それ以上言わないことで、実在感が生じた。青と白のさわやかさは五月である。(高橋正子)

○自然教育園の森(その2)
昨日5月10日に自然教育園に入るとすぐに、マルバウツギの花に会う。コゴメウツギの花も咲いていた。日吉本町の我が家の近所には、梅花うつぎの花が咲いているので、今がうつぎの咲くころである。園内の植物名はひらがなで表記されている。園内の路傍経路を辿ると、植物に詳しい人なら普通の花であろうが、私には珍しい花が多くあった。フタリシズカ、ヒトリシズカ、ホウチャクソウ、クサヤマブキ、エビネ、珍しいものではサトイモ科のムサシアブミがある。水生植物園では、チョウジソウ、あやめ、杜若など、ミツガシワは、花が終わった後のようであった。見ごろは杜若であろう。カサスゲの花もあったが、昔、菅で籠を編んだことがあるので、よく見た。
全部で240枚ほど写真に撮った。写真はシャッターボタンを押すだけのようであるが、これも集中力との勝負。同じものを撮り続けると嫌になる。百枚に一枚出来がよいものがあればよいという気で撮ってきたが、花も一期一会で失敗すると残念至極となる。

★すっくと立ち青輝かす杜若/高橋信之
★杜若のむらさき濃ゆし水照れば/高橋正子


○卯の花(空木、卯木、うつぎ)

[マルバウツギ/東京白金台・自然教育園]

★押しあうて又卯の花の咲きこぼれ/正岡子規
★卯の花の夕べの道の谷へ落つ/臼田亜浪

卯の花は、空木、卯木の別名で、バラ目アジサイ科ウツギ属。種は、ウツギ(Deutzia crenata)であるが、ウツギ属に属する種の他にも、何々ウツギという名の木は数多く、花の美しいものや、葉や見かけがウツギに似たものなどがある。樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状被針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。茎が中空のため空木(うつぎ)と呼ばれる。「卯の花」の名は空木の花の意、または卯月(旧暦4月)に咲く花の意ともいう。北海道南部、本州、四国、九州に広く分布し、山野の路傍、崖地など日当たりの良い場所にふつうに生育するほか、畑の生け垣にしたり観賞用に植えたりする。マルバウツギ(丸葉空木、学名: Deutzia scabra)は、卯の花、花卯木と同じアジサイ科ウツギ属の落葉低木。ツクシウツギともいう。葉は楕円形から卵形で、他のウツギ属と比べると丸みがある。花期は4-5月頃で、白い花を咲かせる。


◇生活する花たち「あやめ・かきつばた・へび苺の実」(東京白金台・自然教育園)
コメント (1)
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