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俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表
©髙橋正子 ©Masako Takahashi

5月4日(金)/みどりの日

2012-05-04 04:36:25 | Weblog
★スイートピー眠くなるほど束にする  正子
いろいろの色のスイートピーを束にしていると、なんだか眠くなってきます。スイートピーのやさしい色や穏やかな陽射しのためでしょうか。素敵な花束が出来たことでしょう。春の日の心安らぐひとときです。 (黒谷光子)

○今日の俳句
ゆさゆさと百の牡丹も風のまま/黒谷光子
風が来て、百ほどの牡丹の花を揺らす。大きく富貴な花が、花の重みをもって揺れると「ゆさゆさ」となる。「ゆさゆさ」「風のまま」は、牡丹をより自然に捉えている。(高橋正子)

○茅花(つばな)

[茅花/横浜日吉本町]

★きらりきらりつばなが草を抽きはじむ/川本臥風
つばなは、白茅(ちがや)の花穂のことで、比較的丈が低く、野辺の少し荒れた土にはどもにでもある。若い穂は、かつては子どもたちが抜いて食べていた。春も半ばになると、野辺の草からつばなの花穂が伸びてくる。きらりきらりと、つばなの一穂、一穂が、春風に揺れて輝いている。つばなの小さな穂は、芒とはまた趣が違って、詩情を呼ぶ。目の隅にきらりきらりと輝くものの姿が留められている。(高橋正子)

★雲遠し呆け茅花の辺に坐せば/安住敦
★地下鉄の駅すぐそこにつばなの穂/高橋信之

イネ科チガヤ属の多年草。ちがやの若い花穂を「つばな」といい、ほのかな甘味があるので、昔の子供たちはよく摘んで生で食べたものである。日当たりの良い野原や河原の土手などに群生する。高さは30~80cmになる。葉は長さ30~60cm、幅1cmほどで、かたくてざらつく。花期は4~6月。花穂は長さ10~20cm、幅1cmほどの円柱状で、銀白色の長い毛におおわれている。花の頃は赤紫色の雌しべと雄しべの葯がよく目立つ。 日ざしの強くなる頃、一面に白い穂を伸び立たせて風にそよぐ姿は、万葉の時代から恋の歌や叙景に多く詠まれている。
★つばなの穂丘は遠き海見する/高橋正子

◇生活する花たち「牡丹・藤・花水木」(横浜日吉本町)

コメント (1)
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