★ほととぎす啼きつつゆくも空の中 正子
夏鳥ほととぎすの季節がやってきました。さわやかな鳴声と空の広さを詠んで、「空の中」に奥深い意味を込められた御句でもあろうかと思いました。例えば去りにし人を惜しむ心や、大空の下で一喜一憂している人間の姿などが想われます。子規や不如帰にも何か通じるのではないかと考えました。 (河野啓一)
○今日の俳句
夏潮の青く広きや船の旅/河野啓一
「夏潮」は青さを特徴とするものであるが、「広き」が加わり、船旅の開放感を詠み手にも味あわせてくれる。(高橋正子)
○ネット短信
<No.147>を午前11時過ぎに配信する。
■ネット短信No.147/2012年5月26日発信
□発信者:高橋正子(花冠代表)
□電話:045-534-3290
■□第13回(紫陽花)フェイスブック句会のご案内
①投句:当季雑詠(夏の句)を計3句、紫陽花など
②投句期間:2012年6月2日(土)午前0時~午後12時(24時)
③互選期間:6月3日(日)午前6時~午後12時(24時)
④入賞発表:6月4日(月)午前0時
http://www.facebook.com/kakan02
■□高橋正子の俳句日記(ブログ)
以下の方の句をご紹介していますので、ご確認ください。俳句のコメントもお願いします。
多田有花(6/1)小川和子(5/29)黒谷光子(5/28)川名ますみ(5/27)
http://blog.goo.ne.jp/kakan02/
●インターネット俳句センター
http://kakan.info/
◆後記/正子◆
☆母の葬儀のため、今日の秀句の選は信之先生に代行していただきました。25日から元通り、
選をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
☆母、遠部一恵が5月22日午前6時35分死去。享年97歳。葬儀は5月24日午前11時に
とり行い、家族葬とした。葬祭場は福山市中央斎場奈良津葬祭会館。葬儀の最後に長女である
私が参列者に挨拶。故人に対する挨拶と参列者へのお礼を述べた。アメリカのニューメキシコ
大学で数学の研究者となっている弟遠部仁士の数学の論文が日本学士院の紀要(PROCEEDINGS
OF THE JAPAN ACADEMY SERIES A MATHEMATICAL SCIENCES)に掲載されていること、および孫
である高橋元が情報通信学会の学会賞を受賞したこと、などを述べた。葬儀の終了は2時ごろ
で、横浜の自宅には新幹線で午後6時半過ぎ同行した句美子と帰宅。元夫婦は、別便の新幹線
で帰った。葬儀は、しめやかに無事執り行われ、終了した。長女として母への務めが終わり、
肩の荷が下りた。元、奈津子、句美子が参列してくれ、何よりも母への孝行となった。
◇お礼◇
多田有花さん、小西宏さん、藤田裕子さん、河野啓一さん、祝恵子さん、
ブログにお悔やみをいただき、ありがとうございました。風薫る良い季節に、無事母を見送る
ことができました。
○栃の花
[紅花栃の木(べにばなとちのき)/横浜市都筑区牛久保]
★栃咲いて浅夜しづかな疲れあり/星野麦丘人
★仰ぎ見る樹齢いくばくぞ栃の花/杉田久女
★山砂の流れとどめて栃咲けり/長谷川かな女
★栃咲くやまぬがれ難き女の身/石田波郷
★墓地の道乾きて冷えぬ栃の花/草間時彦
★裁判所あたりを暗く栃の花/大堀柊花
★あつまれる神ほとけかも橡の花/山崎 聰
★栃の花大志を抱く男居て/谷内 茂
★栃の花日ぐれは逸る水の音/菅井静子
栃の木(トチノキ、学名:Aesculus turbinata)は、トチノキ科(APG植物分類体系ではムクロジ科とする)トチノキ属の落葉広葉樹。近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキ (Aesculus hippocastanum) が、フランス語名「マロニエ:marronnier」としてよく知られている。落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つ。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。谷間では、より低い標高から出現することもある。サワグルミなどとともに姿を見せることが多い。木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。葉も非常に大きく、この区域では最大級の葉である。葉柄は長く、その先に倒卵形の小葉5~7枚を掌状につけ(掌状複葉)、全体の長さは50cmにもなる。葉は枝先に集まって着く。5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出す。穂は高く立ち上がり、個々の花と花びらはさほど大きくないが、雄しべが伸び、全体としてはにぎやかで目立つ姿である。花は白~薄い紅色。ツバキのものを大きくしたような丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて少数の種子を落とす。種子は大きさ、艶、形ともに、クリのてっぺんのとんがりをなくして丸くしたようなものを想像すれば、ほぼ間違いない。ただし、色はより黒っぽい。日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られる。木材として家具などの材料となる。巨木になるものが多いので、昔はくり抜いて臼を作るのにもよく使われた。最近は乱伐が原因で産出量が減り、主にテーブルなどに使用される。木質は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調。綺麗な杢目がでることが多い。また真っ直ぐ伸びる木ではないので変化に飛んだ木材となりやすい。比較的乾燥しにくい木材であるが、乾燥が進むと割れやすいのが欠点であるが、21世紀頃にはウォールナットなどと同じ銘木級の高価な木材となっている。デンプンやタンパク質を多く含有する種子は栃の実として渋抜きして食用になる。同様に渋抜きして食用になるコナラやミズナラなどの果実(ドングリ)よりも長期間流水に浸す、大量の灰汁で煮るなど高度な技術が必要で手間がかかるが、かつては米がほとんど取れない山村ではヒエやドングリと共に主食の大きな一角を成し、常食しない地域でも飢饉の際の食料(飢救作物)として重宝された。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっている。そのほか、街路樹に用いられる。パリの街路樹のマロニエは、セイヨウトチノキといわれ実のさやに刺がある。また、マロニエと米国産のアカバナトチノキ (Aesculus pavia) を交配したベニバナトチノキ (Aesculus x carnea) も街路樹として使用される。日本では大正時代から街路樹として採用されるようになった。(フリー百科事典「ウィキペディア」より)
栃の花を若いときに見た記憶はないが、栃の天狗の団扇のような葉はなかなか面白い。立ちあがる花も大木の花らしくおおらかで、どことなく洒落ている。
★朴の花栃の花見てゆたけしや/高橋正子
★朴の花わが身清めて芳しき/高橋正子
◇生活する花たち「おだまき・鉄線花・ひなげし」(横浜日吉本町)
夏鳥ほととぎすの季節がやってきました。さわやかな鳴声と空の広さを詠んで、「空の中」に奥深い意味を込められた御句でもあろうかと思いました。例えば去りにし人を惜しむ心や、大空の下で一喜一憂している人間の姿などが想われます。子規や不如帰にも何か通じるのではないかと考えました。 (河野啓一)
○今日の俳句
夏潮の青く広きや船の旅/河野啓一
「夏潮」は青さを特徴とするものであるが、「広き」が加わり、船旅の開放感を詠み手にも味あわせてくれる。(高橋正子)
○ネット短信
<No.147>を午前11時過ぎに配信する。
■ネット短信No.147/2012年5月26日発信
□発信者:高橋正子(花冠代表)
□電話:045-534-3290
■□第13回(紫陽花)フェイスブック句会のご案内
①投句:当季雑詠(夏の句)を計3句、紫陽花など
②投句期間:2012年6月2日(土)午前0時~午後12時(24時)
③互選期間:6月3日(日)午前6時~午後12時(24時)
④入賞発表:6月4日(月)午前0時
http://www.facebook.com/kakan02
■□高橋正子の俳句日記(ブログ)
以下の方の句をご紹介していますので、ご確認ください。俳句のコメントもお願いします。
多田有花(6/1)小川和子(5/29)黒谷光子(5/28)川名ますみ(5/27)
http://blog.goo.ne.jp/kakan02/
●インターネット俳句センター
http://kakan.info/
◆後記/正子◆
☆母の葬儀のため、今日の秀句の選は信之先生に代行していただきました。25日から元通り、
選をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
☆母、遠部一恵が5月22日午前6時35分死去。享年97歳。葬儀は5月24日午前11時に
とり行い、家族葬とした。葬祭場は福山市中央斎場奈良津葬祭会館。葬儀の最後に長女である
私が参列者に挨拶。故人に対する挨拶と参列者へのお礼を述べた。アメリカのニューメキシコ
大学で数学の研究者となっている弟遠部仁士の数学の論文が日本学士院の紀要(PROCEEDINGS
OF THE JAPAN ACADEMY SERIES A MATHEMATICAL SCIENCES)に掲載されていること、および孫
である高橋元が情報通信学会の学会賞を受賞したこと、などを述べた。葬儀の終了は2時ごろ
で、横浜の自宅には新幹線で午後6時半過ぎ同行した句美子と帰宅。元夫婦は、別便の新幹線
で帰った。葬儀は、しめやかに無事執り行われ、終了した。長女として母への務めが終わり、
肩の荷が下りた。元、奈津子、句美子が参列してくれ、何よりも母への孝行となった。
◇お礼◇
多田有花さん、小西宏さん、藤田裕子さん、河野啓一さん、祝恵子さん、
ブログにお悔やみをいただき、ありがとうございました。風薫る良い季節に、無事母を見送る
ことができました。
○栃の花
[紅花栃の木(べにばなとちのき)/横浜市都筑区牛久保]
★栃咲いて浅夜しづかな疲れあり/星野麦丘人
★仰ぎ見る樹齢いくばくぞ栃の花/杉田久女
★山砂の流れとどめて栃咲けり/長谷川かな女
★栃咲くやまぬがれ難き女の身/石田波郷
★墓地の道乾きて冷えぬ栃の花/草間時彦
★裁判所あたりを暗く栃の花/大堀柊花
★あつまれる神ほとけかも橡の花/山崎 聰
★栃の花大志を抱く男居て/谷内 茂
★栃の花日ぐれは逸る水の音/菅井静子
栃の木(トチノキ、学名:Aesculus turbinata)は、トチノキ科(APG植物分類体系ではムクロジ科とする)トチノキ属の落葉広葉樹。近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキ (Aesculus hippocastanum) が、フランス語名「マロニエ:marronnier」としてよく知られている。落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つ。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。谷間では、より低い標高から出現することもある。サワグルミなどとともに姿を見せることが多い。木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。葉も非常に大きく、この区域では最大級の葉である。葉柄は長く、その先に倒卵形の小葉5~7枚を掌状につけ(掌状複葉)、全体の長さは50cmにもなる。葉は枝先に集まって着く。5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出す。穂は高く立ち上がり、個々の花と花びらはさほど大きくないが、雄しべが伸び、全体としてはにぎやかで目立つ姿である。花は白~薄い紅色。ツバキのものを大きくしたような丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて少数の種子を落とす。種子は大きさ、艶、形ともに、クリのてっぺんのとんがりをなくして丸くしたようなものを想像すれば、ほぼ間違いない。ただし、色はより黒っぽい。日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られる。木材として家具などの材料となる。巨木になるものが多いので、昔はくり抜いて臼を作るのにもよく使われた。最近は乱伐が原因で産出量が減り、主にテーブルなどに使用される。木質は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調。綺麗な杢目がでることが多い。また真っ直ぐ伸びる木ではないので変化に飛んだ木材となりやすい。比較的乾燥しにくい木材であるが、乾燥が進むと割れやすいのが欠点であるが、21世紀頃にはウォールナットなどと同じ銘木級の高価な木材となっている。デンプンやタンパク質を多く含有する種子は栃の実として渋抜きして食用になる。同様に渋抜きして食用になるコナラやミズナラなどの果実(ドングリ)よりも長期間流水に浸す、大量の灰汁で煮るなど高度な技術が必要で手間がかかるが、かつては米がほとんど取れない山村ではヒエやドングリと共に主食の大きな一角を成し、常食しない地域でも飢饉の際の食料(飢救作物)として重宝された。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっている。そのほか、街路樹に用いられる。パリの街路樹のマロニエは、セイヨウトチノキといわれ実のさやに刺がある。また、マロニエと米国産のアカバナトチノキ (Aesculus pavia) を交配したベニバナトチノキ (Aesculus x carnea) も街路樹として使用される。日本では大正時代から街路樹として採用されるようになった。(フリー百科事典「ウィキペディア」より)
栃の花を若いときに見た記憶はないが、栃の天狗の団扇のような葉はなかなか面白い。立ちあがる花も大木の花らしくおおらかで、どことなく洒落ている。
★朴の花栃の花見てゆたけしや/高橋正子
★朴の花わが身清めて芳しき/高橋正子
◇生活する花たち「おだまき・鉄線花・ひなげし」(横浜日吉本町)