俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月13日(日)

2012-05-13 04:07:59 | Weblog
★豆の花宙に雀が鳴いており  正子
白や紫色の豆の花はひらひらとしていて蝶のようです。大きな宙には雀が楽しそうに鳴いていて、爽やかな五月の風景です。(井上治代)

○今日の俳句
鳴き交わし夏鳥高き青空へ/井上治代
夏鳥の弾けるような鳴き声が楽しげだ。高く眩しい青空へ飛びゆく姿も生命の楽しさそのものだ。(高橋正子)

○2012年/花冠7月号投句

代田
高橋正子

 横浜・四季の森公園
芽柳の緑すがしく雲もなし
 横浜・北八朔町
梨棚の白とも言えぬ花咲けり
いたどりの新芽の紅の尖りたる
いたどりの群生瀬水透くほどに
 句美子と母を見舞う二句
代田見せ列島下る新幹線
カーネーション駅に求めて見舞いけり
菖蒲の根方あかく染まりて力あり
かまくらの牡丹は風も日も古し
 白金台自然教育園二句
杜若のむらさき濃ゆし水照れば
卯の花の盛りや雷雨呼びそうに

○へびいちご

[へびいちご/東京白金台・自然教育園]

★乳牛が啼いておどして蛇苺/中村汀女
★蛇苺黒衣聖女の指が摘む/秋元不死男

ヘビイチゴ(蛇苺、学名:Duchesnea chrysantha)は、バラ科ヘビイチゴ属の多年草。語源についてはヘビが食べるイチゴ、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説がある。毒があるという俗説があり、ドクイチゴとも呼ばれるが、無毒。畦道や野原などに自生し、日本全土に広く分布する。茎は短く、葉を根出状につけるが、よく匍匐茎を出して地面を這って伸びる。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑。初夏より葉のわきから顔を出すように黄色い花を付ける。花は直径1.5cmほどで、花弁の数は5つと決まっている。花期は4月から6月。果実は表面に粒粒のある赤色で球形、イチゴに多少似たものがなる。毒は含まれないが、あまり味が無いため食用には好まれない。

◇生活する花たち「やまぶきそう・むべの花・むさしあぶみ」(東京白金台・自然教育園)

コメント (1)
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