釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月2日 今日までかな…

2016年10月02日 | 日記
最近は、午前10時くらいになると、決まって南東の風が吹いてくる。

今日は、日曜だが台風18号が気になって、予約は受けていない。

朝早くは「海は凪ですよ。良い潮が入ってますよ」と、船仲間から連絡が来た。

ゆっくりして、台風対策をするつもりだったが、急遽出船する。

港を出る時に、風が北東に変わっているのが気になった。

大島の北側を通り、沖合に出ると既に南東からのウネリが高くなり始めていた。

そんな中に、一隻の仲間の船がいた。

「今日の4時から、船を繋ぐ予定にしています」

「了解です。4時に行きます」

「処で、釣れました?」

「鯛が2枚、ニベが1枚。鯛は1匹は良型です」

出て来たからには、私も釣りたい。

攻めてみたいポイントに向かって、白波を蹴立てて走る。

ポイントに着くと、確かに仲間が言っていたように潮の色は良い。

直ぐにジグを落とすと、ウッカリカサゴがヒットしてきた。

「出足はまずまず」と、一人でニヤッとする。

風が気になり、空を見上げると鳥が隊列を組んで南に飛んでいく。



そのまま、南の方の空を見ると、夏の雲が残っている。



台風の雲は、まだ出ていないようだ。

安心してジグを落とし、しゃくり始めると「ガツン!」とヒット。

いきなり竿が、海面に突き刺さる様に引き込まれる。

ドラッグ音が鳴り響き、ラインが出ていく。

「なにを負けるか!」

リールを鷲掴みにして、ラインを引き出されないように我慢する。

「竿が折れるかも…しれん…」

歯を食いしばって、相手の走りを止めに掛かる。

徐々に浮き始めた。

「チャンス!取ってやる!」

ポンピングをしながら、ラインを巻き取るが、相手も時折凄い抵抗を見せる。

「これを取ったら、仲間に自慢できる」

余計なことを考えてしまった。

海中に白ぽい様な、少し青味があるような魚影が見える。

「こっからだ!」

自分で自分に気合いを入れたら、相手もその倍以上に気合いと根性を見せて猛烈に走り出した。

鷲掴みにしていたリールから、ラインがどんどん出ていく。

強引に止めて、「負けるもんか!」と声が出た途端に切れた…。

20号のリーダーが切れた…。

「負けた…。又、負けた…」

その後に、指4本のタチウオが釣れたが、喜びはイマイチだった。



「余計なことを考えると、良い結果にならない」

仲間に自慢しよう等と、釣りの最中に考えた私の負けだ。

何事も、釣り上げてから…全ては釣り上げてからだ。

港に変えると、釣り仲間から「そんげなん、余計な事を考えなっかいよ」と言われてしまった。

でも、済んだことは仕方ない。

台風明けに、期待しよう。