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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

沖縄縦断&久米島へ・2日目

2015-08-07 20:51:16 | 一泊以上の旅行記

8月4日(火)晴れ

水平線がややぼやけているけれど青空!

今日は予定が盛りだくさん。

ホテルのある本部半島の北西、今帰仁(なきじん)城を見学→喜如嘉の芭蕉布工房→沖縄最北端の辺戸岬→(南下して)海中道路を走って伊計島→豊見城のホテル。

今までの沖縄旅行は石垣、宮古、西表、など島へ行くことが多かったので今回は本島をよく見てみようという計画。

特に沖縄の歴史。

今帰仁城跡。

世界遺産になったらしいがあまり人はいない。

ここは沖縄海洋博のときに緑の山の中から発見された遺跡。

なんでもない自然の中にすごいものが埋もれているものである。

城(グスク)の城壁は万里の長城を彷彿とさせる大きさであり、本島にあるいくつかのグスクの中でも百曲がりの城壁は威風堂々、はるかに青い海を臨んでいる

無料ガイドのおじさん。

「子どもの頃はこうして遊んだよ」、とハイビスカスの花びらを摘んで表裏に開き、鼻の頭に乗せて「ニワトリのとさか」と見せてくれる。

同行の娘もやってみる(^^)

おじさんはわかるように話してくれるのだが、やっぱりウチナーグチ(沖縄の方言)が多く、それがかえってとても心地よかった。

今帰仁は戦時中は疎開地であったらしいが、やはり最後は攻撃の弾はここまで来たらしい。

この後、前回も行った喜如嘉の芭蕉布会館へ。

http://www.bashofu.jp/environment.html

風の良く通る石造りの作業場には何人かの女性がトントン、と機を織っている。

作業場は撮影禁止。

芭蕉布はこの地域に育つ芭蕉の茎から採り糸を繰り、草木で染め、干し、織り、こすり、気の遠くなる工程を経て仕上がる。

戦前は娘がお嫁に行くときは必ず芭蕉布で作った着物を持たせたらしい。

もはや原料の芭蕉も少なくなり糸を繰る人も減っているという話。

 外に出るとますます太陽は照りつけ芭蕉の葉がそよぐ。

近くの公民館からは「芭蕉布」の歌が聴こえる。

 さてここから最北端辺戸岬へ。

途中、道の駅「ゆいゆい国頭」でお昼。

娘が頼んだ「中身汁」・・豚のいろいろな内臓が入った塩味のスープ定食が妙味であったらしい。

道の駅から約一時間で辺戸岬。

ここに復帰記念碑があるのかと初めて知った。なんたる不勉強。

まさに。

沖縄の人々はニライカナイ(海の彼方にある楽園、そこからやってくる神)を古来から信じているのだ。

この空と海のまざりあう美しい青の世界、でもその向こうには本当に楽園があるのだろうか。

やってきたのは戦いや台風ばかりではなかったのか。

それでも島の人々は静かに海を見つめながら今日も暮らしている。

岬から南下の途中、ちょっと回り道して義本王の墓。

誰もいない。激しいほどの静寂の中。苔むした古代王の墓。

ちょっとしたパワースポットである。

この北部地域はヤンバルクイナの生息地。ときどき道路に出て来るらしい。

伊計島まではけっこう長くドライブ。

 

許田の道の駅を過ぎ沖縄北インターを降り街中を抜け、海中道路(殆ど引き潮で海の中を走っている感じではなかった)を走る。

途中、こんな注意書き。

ハブクラゲ・・・おそろしそう・・・、

ビーチに着き海水浴客とは反対の入り江に出るとここにもグスクが・・。

ヤドカリさんと遊んで本日の宿泊地、豊見城のホテルへ。7時過ぎでも充分明るいのが嬉しい。

 


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (み~こ)
2015-08-08 14:16:30
今帰仁城は私もレンタカーで行きました。
その時も誰もいなく良かったです。
観光コースになっていないのでしょうね。
昔は何も知らなかったからのんきに楽しめたけど、あまりにあちこちに戦争の痕が残っていて・・・。
ビーチだけ行っていたころとは違って、ちょっと苦しくなります。年取ったのかな?
今日はこれから移動して、東京湾花火大会を見物です。
39階から見る花火って? 
花火が真ん前で開くそうですが・・・
今日も暑くてとろけそうです。
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Unknown (オムライス)
2015-08-09 07:11:27
沖縄はずっと遠く離れているせいか、
さすがに雰囲気が違いますね。
小さい頃、テレビで「慟哭の花」というドラマを見ていて、
すっごく怖かったり辛かったりしました。
それでも、沖縄の海はとてもきれいですね。
朝と昼と夕方では色が変わるし、月の光が波に映る夜もきれい。
花も木も生命力旺盛で、それが形になって見えるところが、また面白い!
植物はあんなに生命力旺盛なのに、
地元の人たちはとてもゆったりしています。
不思議だわ。また行きたいと思ってしまいます。
ところで、ハブクラゲ。
さされたら、1.酢をかける
たしか長野のヒルも酢を持参していませんでした?
酢ってすごいのかしら?
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み~こちゃんへ (やまびこ)
2015-08-09 18:12:06
今年は戦後70年ということでもっとクローズアップされているかと思ったらそうでもありませんでした。もうあちらの人々にとっては日常の意識に取り込まれているのかもしれないですね。

マニラに住んでいた頃は、フィリピンの人々は終戦記念日は祝日並みに喜んでいましたっけ。ジャカルタでもそうでした。侵略されていたあちらからすれば日本の敗戦は歓迎すべきものだったのでしょうね。
戦争はどちらが悪いともいいともいえない。
人を変えてしまうからね、しないのが一番です。

昨夜、混声の練習に行く途中電車の中でずいぶん浴衣姿の女の子がいました。東京湾花火だったのね☆
中禅寺湖も楽しんでね~~(^^)♪
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オムライスさんへ (やまびこ)
2015-08-09 18:20:08
そうなんです、言葉に尽くせないほど辛いこと悲惨なことたくさんあったのに、人々は静かで訥々と暮らし、海は何事もなかったように青くきれい。
米軍基地の問題も山積しているし、いつまでも現地の生活は脅かされますね。観光のために建てられる新しいホテルも海を汚す一つの原因だし、でも観光を生活の糧にしている実情では仕方ないのかと、堂々巡りの連鎖ですね。
酢はすごいです!仰る通り山蛭にも効くし、ウチの庭に繁殖するイラガに刺された時も竹の木酢が抜群に効ききます!
たくさん飲んだら向かうところ敵なし!かしらね(^^)v
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