9月のさわやかな日曜日。
日光へ。はじめての滝尾神社です。
神橋から東照宮への道は、車もひとも激混みで、それゆえいつもは奥日光まで一気に上ってしまうのですが、
今回は東照宮の脇道から、喧騒とは別世界のようにかけ離れた石畳の道を歩きます。
不思議ですね。人がすっといなくなるのです。
石畳と並行して車の通れる細い道もあるのですが、ここは歩くに限る。
歩く、というのは足腰にいいばかりでなく、五感をとぎすまして見たり、聴いたり、触れたり、感じたりすること、
立ち止まりたいところで立ち止まれること。どんな小さな道でも入って行けること。
苔むした静かな石畳の道はひんやりして、ふと、見れば、そこここに小さな水が流れ、絶えずせせらぎや鳥の声と道連れ。
子鹿も出てきました。
東海道や、中仙道の街道歩きを思い出します。
むき出しの石仏群や、
日光を開山した勝道上人、菅原道真公、弘法大師、などの所縁の史跡も道案内のように続いています。
生き生きとした緑のエネルギーもいただいてきました。
こういうところをパワースポットというのかしら?
この記事を見た方も絶対に歩いてくださいね(^^)
最後の階段を上りきると拝殿が見える。
神社にはこの拝殿と本堂、鳥居と三本杉しかない。
社務所も、お守り売り場も何にもない、存在を感じるのは地霊だけ。
二荒山神社が男体山ならば、ここは女峰山が祀神。木々がうっそうとしていなければ鳥居の奥に女峰山の全貌が眺められるそうです。
今回は東照宮の駐車場に車を置いてから歩きましたが、駅から歩いて裏道を通り、ハイキングコースをたどるのもおもしろいかも。
帰りは舗装された道を引き返します。これは女峰山かな。
小さな貯水池も点在し、とにかく水が豊富で透明で美しい。
堪能した後は、いつものコース!いろは坂を上って中禅寺湖畔へ。
湖畔のお蕎麦屋さん「かつら」で湯葉と蕎麦でお昼。
湯葉はすっかりお馴染みなのだけど、かなり美味しかった☆
お昼を過ぎて少し雲が出てきたので、中禅寺でちょうど開帳していた「吉祥天」を拝んできました。
800年ぶりの秘仏だそうですが、小さいし(約60センチメートル)顔かたちがあまりよくわからなかった・・。
金運と幸せと美をつかさどるありがたき天女さまの御手からは、黄色と白の2本の紐が伸びて参拝者の前にぶら下がっています。
それをなでなでするとご利益があるということで、しっかりなでなでしてきました。
ここのご本尊は立木観音、カツラの木の根元からそのまま刀で彫った観音様。いつもはこっちの方に5本のご利益の紐がぶらさがっている。
参拝後に、近年中にもう閉店するという日光彫のお店でお盆を買いました。
栃木県の名前の由来でもあるトチの木で作られたもので、今はカツラの木に取って代わられトチノキはほとんど使われていないそう。
カツラの木も、落葉の時季はバニラのようないい香りがして好きなのですが、県名の木が少なくなるのはさびしいですね。
帰途は金精峠から沼田を抜け、関越~高崎から北関東道~岩舟から東北道に乗って帰りました。渋滞なしでラッキー!
変化に富んでとてもいい旅だった☆
確かに、かなり湿潤な森林の中の散策と言うのかな。
そうした潤いのある雰囲気が重みと重厚さと畏怖と言うか、奥深いものを感じさせるんでしょうね。
さすが、カリスマ日光人。
この道に沿うせせらぎは、稲荷川と云って、大雨が降ると氾濫して下の街を何度も水浸しにしたそう。
ハイキングコースを歩くと、その流れを防ぐための砂防堰提が幾つも作られて、ひとつの見どころともなってるみたい。
自然のままの風景も好きだけど、そこに人間の叡智が共存しているのもいいよね~♪