日本庭園こぼれ話

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七福神めぐり・・・東京都多摩地区 (4)武蔵野吉祥七福神(改編)

2022-12-23 | 七福神めぐり

「武蔵野吉祥七福神」は、文字通り、JR中央線の武蔵境駅と吉祥寺駅の間に、寺社が点在しています。

途中、寺社間の距離が長いところがあるので、利用したのが「七福神めぐり」特別バス。

吉祥寺駅北口前に商工会議所のテントが出ていて、そこで「七福神めぐり色紙セット」を購入しました。御朱印代込みの2,000円で、色紙、バス1日フリー参加券、順路図に加えて、武蔵野名物うどん、携帯クリーナーのお土産が入っていました。

 

参拝の最初は「井の頭弁財天」(大盛寺)。井の頭公園内の島の中にあります。

言うまでもなく、祀られているのは「弁財天」。(ただし、こちらのご本尊の弁財天は秘仏なので、12年に一度、巳年の年にだけ、ご開帳があるそうです。)

弁財天は、「音楽・芸能の神」として知られていますが、もともとは、インドの水の神様。水辺に祀られていることが多いのも納得です。

それにしても、参拝客の多いこと!

裏手には「銭洗い弁天」。石像の龍の口から水が吹き出ていて、その水でお金を洗うと、金運アップのご利益が・・・。

 

井の頭弁財天を後にして、次に向かったのは「杵築(きづき)大社」。祀られているのは「恵比寿神」。インドや中国の神々に混じって、七福神の中で唯一の日本の神様で、商売繁盛のご利益があります。

境内に入ると、一番に目に入るのが、本殿前のイチョウの巨樹。

武蔵野市の天然記念物に指定されているこのイチョウは、「千本イチョウ」という名の通り、主幹が5本、支幹が40数本もあり、このような株立ちのイチョウの巨樹は珍しいとか。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

これも七福神とは関係ないのですが、杵築大社の境内には、「富士塚」があります。

 

 

富士塚は富士山信仰に基づくもので、富士山には簡単に行けない人々のために、身近な場所に、富士山を模して人工の小山を造り、頂上の社にお参りするという発想です。

江戸時代に盛んに造営されたそうですが、現在は、どれほど残っているのでしょうか。

 

次は「延命寺」。「毘沙門天」と「寿老人」が祀られています。

寿老人(上の写真)は、寺院の名前通り「延命長寿の神」。毘沙門天(下の写真)は、「武運の神」。最近は「武道の神」でもあるとか。

延命寺のこの見慣れない寺院建築は、密教寺院だからでしょうか。

境内で、熱々の甘酒のサービスを受け、ホッと一息。

延命寺の次は、バスで15分ほどの「大法禅寺」へ。閑静な住宅地の中にあります。

ここに祀られているのは「福禄寿」。「子孫繁栄・長寿の神」です。

七福神めぐりのバスは、ここが終点。この先、歩いて6分くらいのところに、「武蔵野八幡宮」と「安養寺」が並んでいます。

武蔵野八幡宮には「大國様」(一般的には「大黒様」ですが・・・)が祀られています。大きな袋をかついで、手には打出の小槌。「五穀豊穣」あるいは「台所の神」としても知られていますね。

武蔵野八幡宮の歴史は、8世紀末、坂上田村麻呂の奥州征伐の時まで遡るという古社。

それにしても、初詣の長蛇の列には、驚かされました。

結局、本殿参拝は断念して、末社に祀られている大國様のみ参拝。最後の「安養寺」へ。

安養寺に祀られているのは「布袋尊」。ご利益は「福財、慈悲」。

 

 

 

 

 

 

 

 

この包容力のありそうなお姿に癒やされて、七福神めぐりは終了しました。

 

安養寺からは、徒歩6~7分で吉祥寺駅です。

 

*「途中、寺社間の距離が長いところがある・・・」と、書きましたが、マップのモデルコースによれば、全行程で「約8㎞」とのことです。

*「七福神」の呼び名は、各寺社の命名に従いました。また、七福神の神々は、それぞれ複数の御利益を兼ね備えていますが、ここでは比較的よく知られているご利益の中から選んで記しました。

* 本文は、最新の情報ではありません。お出かけの際は、公式HPなどでご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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