日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

多摩森林科学園の桜 (改編)

2023-03-18 | 四季の花話

多摩森林科学園は、東京都八王子市、高尾山の麓にある丘陵に位置しています。ここのサクラは、単に観賞用としてあるのではなく、種の保存を第一の目的として、全国から様々な栽培品種を収集、保全し、観察研究を行うためのもの、というのが特徴です。

というわけで、案内によれば、8ヘクタールの面積を持つサクラ保存林には、日本全国の主要なサクラの栽培品種や、銘木、天然記念物の接ぎ木やクローンが約250種類、1500本植えられているそうです。

従って、3月下旬から5月上旬まで、様々なサクラが、順番に開花するため、長期間にわたってサクラが楽しめる場所になっています。

 

ここでご紹介する写真は、数年前の4月8日撮影のもの。

東京都内はもちろん、この多摩森林科学園のある八王子市の一重のサクラは、そろそろ散り始め、といった時期だったのですが、ここでは少し気温が低いためか、そうしたサクラも、まだ少し早いかな?という開花状況でした。

それでも、広い園内を見渡せば、あちこちの斜面が、ピンクの濃淡で彩られていました。

多摩森林科学園は、丘陵地帯にあるので、アップダウンがあり・・・

その中に、いくつかの道が曲がりくねってあるので

進むにつれて次々に眺望が開け・・・

新しいサクラの光景が目に飛び込んできます。

また、緑が多い環境なので、樹林を背景に

 サクラのピンクが映えています。

そして、見応えのあるシダレザクラも、時期に応じて、それぞれに美しい姿を見せてくれます。

こうして、4月の半ば頃までは、一重のサクラの見頃が続き、その後は、八重のサクラが見頃を迎えることでしょう。

 

# 多摩森林科学園の公式HPでは、サクラの開花情報を公開しています。それによると、今年は、例年より少し開花の時期が早いそうです。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿