新潟県の越後一の宮として知られる「弥彦神社」は、一年中、参拝客で賑わっていますが、特に秋の菊まつり開催中(11月1日~24日)の賑わいは、ひとしおです。
2010年にもご紹介したのですが、今年も行ってきました。
この時期は、弥彦神社に限らず、各地の神社仏閣や公園などで、菊まつりが開催されますが、弥彦神社の菊まつりは、4千鉢という数の多さもさることながら、仕立て方の種類も様々で、県下随一の菊花展覧会として有名です。
とりわけユニークで見事なのが、「大風景花壇」ですが、これは後ほどご紹介しましょう。
まずは、朱塗りの鳥居をくぐって参道へと進みます。
せせらぎの音を聞きながら進むと、菊のオンパレードの始まり。
さらに進むと、手水舎の前。そこの広場にドーンとあるのが、呼び物の「大風景花壇」です。
無数の菊の花で描かれた風景を、名付けて「大風景花壇」。毎年、モチーフが異なりますが、今年は、まさしく地元の弥彦山がテーマとなりました。
(上、下: 色とりどりの菊で、遠近感や山襞が見事に再現されている)
人々の「わー!」という感動の声が絶えない「大風景花壇」の前です。
大風景花壇を離れ、菊の鉢が並ぶ参道をさらに進むと・・・
趣向の変わった菊が、次々に現れます。
一等、二等の短冊を見ながら、自分で評価してみるのも楽しいかも。
(上: 厚物)
(上: 一文字)
中には、これも菊?とびっくりの変わり種も・・・
こんな花の形、どうやって作るのでしょう?
そして最後に、ちょっと急な石段を登ると、弥彦神社の拝殿前に到着。
拝殿の背後には、本物の弥彦山が聳えています。山もまた、風景花壇のように紅葉に彩られて・・・
そして、拝殿前の空間にも様々な菊の鉢がたくさん並べられています。
(上: 懸崖)
(上、下: 菊盆栽)
実に様々な仕立て方、花の形があり・・・
菊づくりの奥深さを再認識します
中でも、目を見張るのが「大数咲」(下の写真)
一本の茎に数百の花が咲き誇る様は、見る人を圧倒します。
菊まつりが終われば、もう間もなく、北国に早い冬が訪れます。長い冬の無彩色の風景を思う時、今ここに咲き誇る絢爛豪華な菊の花が、ますます輝きを増して見えるようです。