日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

早春の片倉城跡公園(東京八王子市)・・・2019/3/21

2019-03-21 | 四季の花話

これまでにも、このブログに数多く登場している片倉城跡公園。

毎年、四季折々の花々が目を楽しませてくれる場所ですが、今年もまた、本格的な春の始まりです。

この時期、来園者の一番のお目当ては、カタクリの花。そろそろ咲いているかなー?と公園にやって来ます。公園の入口を入ると、冬景色の中に、春の気配が・・・。

春の山の木の花の代表「コブシ」

そして「キブシ」

髪飾りのカンザシに似た花が豪華

そして今年初めて出逢ったのが「アブラチャン」の花。

(上:アブラチャンの木。クスノキ科)

「油ちゃん」なんて、可愛い名前と思ったら、漢字では「油瀝青」と書くそうで、「油」と防腐用塗料を意味する「瀝青」の組み合わせで、木全体に油が多いのが名前の由来だそう。

そして、カタクリの花の群生地で知られる「奥の沢」へ歩を進めると、最初に目に飛び込んでくるのが、この黄色い花。

名前は知らないのですが、春一番に目にする花です。(あとで、山野草に詳しい方に伺ったら、「リュウキンカ」という名前とか)

片倉城跡公園は、湧水が豊富なことでも知られ、この水が豊かな植生をはぐくんでくれるのでしょうか。

奥の沢の谷間では、もうカタクリの花が咲いているかなー?と、上って行くと・・・咲いていました!

まだ少し時期が早いかも?

見頃は、あと数日後でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

でも、とりあえず、目当てのカタクリに出逢えて満足。

辺りの足元には、他にも可憐な花々が

このあと、しばらくは、日ごとに花の数が増す片倉城跡公園です。

 

 


高尾梅郷(東京・八王子市)

2019-03-16 | 四季の花話

八王子市の有名な高尾山の麓、通称「裏高尾」と呼ばれる地域に、この梅郷はあります。

「高尾梅郷」は旧甲州街道と小仏川に沿った3キロほどの道のりに点在する、いくつかの梅林の総称で、「遊歩道梅林」「関所梅林」「天神梅林」「荒井梅林」「湯の花梅林・するさし梅林」「木下沢梅林」・・・と続き、散策しながらの観賞が人気です。

中で、「木下沢(こげさわ)梅林」は、規模がもっとも大きく、約1400本という紅梅、白梅が華やかな景観を創出。目を楽しませてくれます。

(木下沢梅林は、期間限定の特別開放で、今年の開放期間は、3月9日(土)~3月24日(日)、午前10時~午後4時です)

梅郷のお問い合わせ:高尾梅郷協会=080-6758-1187

その他、詳しくは「八王子市公式ホームページ」をご参照ください。

また、この梅郷の一画、「遊歩道梅林」「関所梅林」の近くには、以前、このブログでご紹介した「高尾駒木野庭園」があります。(2014-4-9のブログをご参照ください)

 

下:駒木野庭園、露地の景

下:駒木野庭園、枯山水の景