日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

片倉城跡公園・初夏の花景色(ハナショウブ他)・・・東京都八王子市

2022-06-10 | 四季の花話

片倉城跡公園では、早春に咲くカタクリ、春のヤマブキソウ、夏のキツネノカミソリの群落が、最も知られていますが、その間にも、様々な花が、それぞれの景色を見せてくれます。

5月初めには、公園入口のナンジャモンジャの花が満開。モミジの新緑が見事でした。

その脇の池にはコウホネが、黄色い可憐な花を咲かせ・・・

 

 

シャクナゲの花が少女の像を引き立てていました。

春にはサクラが見事だった芝生広場には、シロバナトチノキとベニバナトチの大木が・・・

それぞれに満開の花をつけていました。

そして、傍らの流れの中には、黄色いカキツバタが、見頃でした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一ヶ月後の6月初旬に訪れた公園は、すっかり緑が濃くなり

スイレンと・・・

ハナショウブの季節になっていました。

色とりどりのハナショウブの花が・・・

梅雨空の下、爽やかな景色を演出。

ただ、以前と比べ、菖蒲園の手入れが少々悪いようなのが、気になりました。

 


吹上しょうぶ公園・・・東京都青梅市(改編)

2022-06-03 | 四季の花話

青梅市にある「吹上しようぶ公園」。コロナのため中止されていた「花しょうぶまつり」が、今年、3年ぶりに開催されるということです。

このしょうぶ公園の面積は、約2.1ヘクタール。そこに250品種、約10万本が植えられているそうです。そして、里山に囲まれた「谷戸」にあるため、周囲の緑がハナショウブの色彩を引き立ててくれています。

ハナショウブは肥後系、江戸系、伊勢系、長井系と分類され、それぞれに特徴があるとか。

花の名前も記してあるので、観賞にもイメージが広がります。

下の写真は、「タカノツメ」というもの。いかにも!と言った感じではありませんか?

ここでは、毎朝、係の人が数人で、枯れた花がらを、一つ一つ、摘み取っています。それが常に美しい花を見せてくれる秘訣とか。面倒な作業ですが、そうしないと、次の花がきれいに開花できないんですね。

(上: 丁寧に花がらを摘み取っていく)

これらの美しい花々は、地道な手入れの賜(たまもの)であると、実感しました。

 

花の見頃は、6月1日から30日までの1ヶ月間と言われています。種類も多く、開花期の異なる花を植えているので、全部の花が一度に咲いている光景は見られませんが、その分、長い期間楽しめそう。

 

* アクセス: いろいろなルートがありますが、私のお勧めは、JR東青梅駅からの川沿いの   遊歩道を行くもの。徒歩約15分です。