日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

伊勢神宮のパワーストーン

2011-11-28 | 番外編

日本全国で、パワースポットやパワーストーンが大人気ですね。

先日、伊勢神宮に参拝した時も、パワーストーンに注目が集まっていました。伊勢神宮のその石は、外宮に2つあります。1つは、外宮本殿の真ん前の広場に。

 

 

 

 

 

 

(上: 外宮本殿前)

上の写真の中央にある3つの石が、パワーストーンで、その名も、文字通り「三ツ石」。

この場所は、「式年遷宮」の際に、お清めの儀式が行われる場所だそうです。

 

もう1つは、この「三ツ石」のすぐ近くにある石橋です。大きな自然石で、その昔は、身分ある方の古墳の入口に置かれていたそうです。姿が亀に似ているところから、「亀石」と名付けられています。

(上: 「亀石」。頭の部分は、かなりリアル)

これらの石は、強力なエネルギーを発しているとか。それにしても、以前、ここを訪れた時には、私を含め誰も、これらの石には注目しなかったような・・・。

私の場合、「三ツ石」は、結界を示す縄で囲われていたので、特別な石なのかとは思いましたが、「亀石」の石橋にいたっては、存在さえ知らずに渡っていました。それが今では、本殿以上に注目されているのですから、ブームの威力はすごいです。

しかし、パワーストーンに限らず、深い森に囲まれた伊勢神宮は、外宮、内宮ともに、神域を歩けば、何か自然のエネルギーに活力をもらえるような気がします。

※ 伊勢神宮について興味のある方は、以前にアップしたブログにも書きましたので、良かったら読んでください。(番外編=2011-03-23, 03-27, 04-03, 歴史を語る町並み=2011-04-10) 


Power Stones in Ise Jingu Shrine

2011-11-25 | ...and all the others

Recently, power spots or power stones attract people.

I visited Ise Jingu shrine last week. Visiting this place was not the first time for me, so this time what interested me was the power stones because they are popular everywhere in Japan in these days.

The power stones of Ise Jingu are in the Outer Shrine. One is just in front of the main building. It is called "Mitsu-ishi (三ツ石)".

(Above: Mitsu-ishi)

Here is the place where a ritual of purification is performed at the ceremony called "Shikinen Sengu" carried out every 20 years.

(Above: Mitsu-ishi is the three stones in the center )

The other is a stone bridge near "Mitsu-ishi". It is said that this stone was placed at the entrance of an ancient tomb of the Imperial Family.

(Above: Tortoise stone serving as a bridge)

Although it is a natural stone, it looks like a tortoise. So it is called "Tortoise stone (亀石)".

(Above: The head of "tortoise")

They say those power stones emit strong energy.

However when I visited there 10 years ago, nobody (including me) stopped to look at those stones.

At that time, I thought "Mitsu-ishi" was a special stone because it was enclosed with a rope which represents a holy place.

But I never noticed that there was the stone bridge. I crossed it without knowing. 

Now those stones seem to attract people rather than the shrine itself. That is a boom. 

※ For further information about Ise Jingu, please read my previous blog (...and all the others, 2011-03-30 and 2011-04-07) if you like.

 


お断り

2011-11-20 | 身近な話題

いつもご愛読ありがとうございます。旅行のため、いつものブログを少しの間、お休みします。

ちなみに、私は「ウォンバット」が大好きです。10年くらい前に、東京・日野市にある多摩動物園で、ウォンバットが、短い足でチョコチョコ(でも、スピードは速い)走る姿を見て以来、大ファンになったのです。

下の写真は、最近、多摩動物園で撮ったウォンバットです。残念ながら、ぐっすり寝込んでいて、愛嬌のある走り姿は、見ることができませんでしたが、寝姿も、とっても可愛い。

 

ウォンバットは、コアラと同じ祖先ですが、コアラと比べて、知名度はかなり低く、「ウォンバット」と聞いて、「バット?それってコウモリ?」と言った友人も・・・。

進化のある時点で、木に登ったのが「コアラ」となり、土の中にもぐったのが「ウォンバット」となりました。そこで、人気に差がついてしまったようです。

ウォンバットも有袋類なので、お腹にポケットがついています。しかし、土を掘り進む時に、ポケットに土が入らないよう、ポケットが逆さについているのだそうです。環境に適応するための進化って、すごいですね。

 


貞観園---新潟県

2011-11-17 | 日本庭園

「貞観園」は、新潟県の隠れた名園と言えるかもしれません。それは刈羽郡高柳町という、柏崎市から南東に20キロほどの山深い豪雪地帯にあります。

昭和12年にすでに名勝庭園として指定されながら、一般には、あまり知られることなく、今日に至っているというのは、交通の便の悪さにも一因があるかもしれませんが、長い間、ほとんどPRもせず、観光気分の拝観者を拒んできたことが、大きな理由だと思います。

私も若い頃に、軽々しく訪れた時は、管理人さんに、叱られたものでした。当時は園内の撮影も禁止だったような・・・?というわけで、私にとっては、初めて拝観の心構えを学んだ場所として、思い出深い庭園でもあります。

 

その貞観園は、平成17年に、中心的建造物である「貞観堂」をはじめ、庭園の大改修工事に入り、平成21年に、リニューアルオープンされました。

ここでご紹介する写真は、改修工事が開始された直後の11月末に、特別拝観させていただいた時のものです。当時は、案内人の方の同行で、庭園を回遊できたのですが、現在は、貞観堂の内部からのみの庭園拝観となっています。

(上: 池に面した貞観堂)

貞観園は、土地の大庄屋である村山家の庭園で、周囲の山林を含め、総面積11、000平方メートルの池泉回遊式庭園です。

資料によれば、村山家が、現在の土地に屋敷を構えたのは、江戸時代の享保年間(18世紀初め)で、以降、代々当主により、建物と庭園が整備、改築され、天保年間(19世紀半ば)には、江戸幕府の庭師を招いて作庭されたとも伝わり、明治初年に、ほぼ現在の姿になったとあります。

庭園は高台にあり、麓の登り口付近には「貞観園」と石柱が立っています。そこから石段を上っていくと、正門。池はそこから、縦に長い敷地の片側、ほぼ端から端まで横たわり、複雑な汀線が、景趣豊かな見どころを創出しています。

(上: 池の対岸から貞観堂方面を見る)

貞観堂は、ここでの最も重要な建物で、表座敷に、平安初期作の薬師如来像が安置されたことにより、「貞観堂」と命名されたそうです。園内には、他にも、茶席や四阿などが点在。景を盛り上げています。

(上: 梵鐘)

(上: 深い木立に囲まれ、幽玄の雰囲気に包まれた庭)

庭園は、「八景十勝」の名勝を表現したと言われ、主要な景には「看雲瀑」「聴泉橋」「弾琴渠」など、それぞれ風雅な名前が付けられています。

(上: 庭園最奥部に架かる石の反り橋「聴泉橋」)

(上: 池の中に「富士石」、右岸に「蓬莱石」、左岸に「恵比須石」を配した池中央付近の眺め)

また「苔香泉」の名もあるように、ここでは青々とした苔が印象的。

(青苔の見事さにも定評がある)

そして、新潟県の庭ということで、佐渡の名石「赤玉石」が多く使われている点も見どころの1つです。

青々とした苔の地に、高価な「赤玉石」が、手水鉢の役石や延段の捨石など、随所に、ふんだんに使われているのですが、嫌みを感じさせないのは、そのさりげなさい配石手法にあるのかもしれません。

(上: 使い方を間違うと、嫌らしくなりがちな「赤玉石」が、上品さを醸し出している)

貞観園は、代々の当主が、江戸や京都の名士と親密な交流を持ち、茶の湯にも造詣が深かったということで、その影響が造園にも反映され、地方の山間の地にありながら、地方色と、都会の洗練が、よく調和した庭園といえます。

※ 豪雪地帯のため、冬期閉園が長く、開園は6月1日~11月末。強風、強雨時の臨時休園もあります。

詳しくは、公式ホームページでご確認ください。
teikanen.jp/ 

 

 

 


Garden of Happo-en---Minato Ward, Tokyo

2011-11-11 | Japanese gardens

Happo-en is a wedding ceremony hall and is located just near the subway satation of Shiroganedai.

(Above: Entrance gate with a stately style)

It covers 50,000 square meter area and has a wonderful Japanese garden that retains an atmosphere of a garden of feudal lords of the Edo period, though situated in the center of a modern fashionable district.

(Above: The pond reflects the surrounding trees and creates the feeling of depth)

 

(Above: Tasteful gazebo by the pond)

The garden is built making the most of the hillside. The upper area is a spacious lawn space and the lower area is Japanese garden. And the pruning shrubs of azaleas on the slope link the two areas together. 

(Above: Row of Bonsai along the garden path in the lawn area)

(Above: The pond viewed beyond the azalea shrubs from the upper side)

(Above: The stream that flows into the pond)

Walking around the garden, you will enjoy the seasonal beauty in the tranquil mood.

However, the garden is not open to the public. Only the users of the restaurants or the wedding hall are permitted to enter the garden.

For Further information:  
www.happo-en.com