日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

春の片倉城跡公園(ヤマブキソウ他)・・・2019年4月14日

2019-04-16 | 四季の花話

3週間ぶりに片倉城跡公園(東京・八王子市)に出かけました。前回は、まだ緑の少なかった公園が、ずいぶん新緑に変わっていました。

前回、黄色い花が咲いていた「アブラチャン」も新緑に。

湧水の周辺ではセリ(?)の花が・・・。


今日の目的は「ヤマブキソウ」

前回は、「カタクリ」で覆われていた奥の谷間が、「ヤマブキソウ」の群落に変わっているはず。

咲いていました!

 

この公園は「カタクリ」で有名ですが、「ヤマブキソウ」は知る人ぞ知るの花

でも、ちょっと早かったかな?

ヤマブキソウに混じって「ニリンソウ」も咲いていました。

ヤマブキソウは、ちょっと早かった代わりに・・・

桜がまだ見頃でした。

途中の川岸や頂上の桜が見事

丘の上からの眺めも春真っ盛り

そして、今回の収穫は「フデリンドウ」

入口の池の柵の後に、ひっそりと咲いていました。わずか数㎝の丈なので、注意深く見ないと気づかないほど。

この公園は山野草の宝庫です。

* 写真は、2019年に撮ったものですが、今年(2021年)は、開花が2週間ほど早くなっています。

 

 

 


はけの森美術館+中村研一旧邸(東京・小金井市)

2019-04-04 | 日本庭園

「はけの森美術館」については、このブログで何回かご紹介していますが、今回、特別な展覧会が開催されています。

この美術館の正式名称は「中村研一記念小金井市立はけの森美術館」というもの。由緒を辿れば:

洋画家・中村研一が、第二次大戦中、代々木の自宅兼アトリエが空襲にあったため、終戦後転居したのが、この小金井の土地。そして、「はけ」と呼ばれる湧水と緑に恵まれた環境の中に、現在ある主屋と茶室を完成させます。昭和30年代半ばのことでした。

(下:はけの泉に面した主屋)

(下:住居は、和風の外観の中にも、モダンな要素も・・・)

その後、平成元年に、中村研一記念美術館が開館されましたが、平成16年に小金井市に寄贈され、平成18年、あらたに小金井市立美術館としてオープンしました。

こうした歴史を持つ旧中村研一邸主屋と茶室「花侵庵」が、この度、国の登録有形文化財として登録されることになり、その記念としての特別展というわけです。

(上:茶室「花侵庵」=室内は非公開)

テーマは『すなわち喫茶すーー中村研一の日常と「茶」』。画家としてだけでなく、茶の湯にも「深い関心を寄せ」ていた中村研一が、この地で過ごした日々が忍ばれる展示になっています。

美術鑑賞の後は、敷地内に広がる「はけの森」を散策。

 

 

そして、旧宅を改装した「はけの森カフェ」でひと休みという、春の一日でした。

(上:カフェの入口)

(上:住居だった当時が彷彿されるカフェの室内)

(上:暖炉などもあり、瀟洒な佇まい)

上の写真は、カフェの窓からの眺めで、このオレンジ色の縞模様の日除けは、中村研一の住まいだった当時からあり、展覧絵画の中にも、これが描かれたものがありました。 

会期=3月17日~5月12日

開館時間=10:00~17:00

休館日=月曜日および4/29と5/6

 

その他、詳しくは公式HPなどをご参照ください