東京都八王子市にある片倉城跡公園は、市選定の「八王子八十八景」の一つであり、私の好きな散歩コースです。
ここは、その名が示すように、昔、山城があったところで、その小山全体が公園になっています。春先の「カタクリ」の群生地として、よく知られていますが、他にも四季折々、様々な花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。
ここで、ご紹介するのは、5月上旬の頃の景色です。
入口では、「ヒトツバダコ」の白い花が出迎えてくれました。この木は「ナンジャモンジャ」の木として知られています。
傍らの池は、コウホネで埋め尽くされています。小さな黄色い花が可憐。
その向こうに見えるのは、花菖蒲の一種でしょうか?
彫刻の公園としても知られ、様々な彫刻が随所に配置され、景を盛り上げています。下の写真は、少女像とシャクナゲ。
山道を登りながら、奥に進むと、雑木林に囲まれた谷があります。春先には「カタクリ」が咲き乱れる所ですが、4月半ばから5月初旬には、「ヤマブキソウ」の群落です。今年は開花が早くて、訪れた時には盛りを過ぎていましたが・・・。
(下の写真は、去年、撮影したものです)
てっぺんは芝生広場になっていて、その一角に「ヤマフジ」の巨木が木々の上に見えました。見上げると、花のシャワーが降り注ぐよう。
この季節、林の中で存在感を示しているのは、「ミズキ」です。水平に伸びた枝に、白い花がビッシリ。
ヤマボウシも、そろそろ咲き始めます。
木々の足元には、山野草の種類も豊富。「キンラン」が、木陰でひっそりと花を開いていました。
この公園は「東京都名湧水地」にも指定されているように、湧き水があり、水辺の植物、特に花菖蒲が、これからの季節に見頃を迎えます。