日本庭園こぼれ話

日本の歴史的庭園、街道、町並み。思いつくままに
Random Talks about Japanese Gardens

片倉城跡公園・早春の花景色(2023/3/21)・・・東京都八王子市

2023-03-21 | 四季の花話

そろそろ、カタクリの花が見頃かなー?と、片倉城跡公園に出かけました。

入口の池の周辺では、毎年、今の季節に開花する様々な花が見頃でした。

コブシ(上の写真)

ちなみに、コブシは、公園のあちこちに大木があり、見事です。

そして、キブシ(下の写真)

足下に目を向けると・・・

リュウキンカ

イチリンソウ

そして、毎年見ている名前を知らない花

それらの花を見ながら坂を上って行くと・・・

斜面全体を覆うように咲くカタクリの花

この公園の早春の花の中では一番人気

大勢の人がカメラを構えて取り囲んでいました

花が下向きに咲くので、写真を撮りにくい花ではあります。

それにしても、以前に比べて、花の数が、ずいぶん少なくなっているのが気になります。

結局、カタクリの群生が一番見事なのは、公園の入口の池に隣接する個人宅の、庭の斜面のカタクリというのが残念ではあります。

 

 

 


多摩森林科学園の桜 (改編)

2023-03-18 | 四季の花話

多摩森林科学園は、東京都八王子市、高尾山の麓にある丘陵に位置しています。ここのサクラは、単に観賞用としてあるのではなく、種の保存を第一の目的として、全国から様々な栽培品種を収集、保全し、観察研究を行うためのもの、というのが特徴です。

というわけで、案内によれば、8ヘクタールの面積を持つサクラ保存林には、日本全国の主要なサクラの栽培品種や、銘木、天然記念物の接ぎ木やクローンが約250種類、1500本植えられているそうです。

従って、3月下旬から5月上旬まで、様々なサクラが、順番に開花するため、長期間にわたってサクラが楽しめる場所になっています。

 

ここでご紹介する写真は、数年前の4月8日撮影のもの。

東京都内はもちろん、この多摩森林科学園のある八王子市の一重のサクラは、そろそろ散り始め、といった時期だったのですが、ここでは少し気温が低いためか、そうしたサクラも、まだ少し早いかな?という開花状況でした。

それでも、広い園内を見渡せば、あちこちの斜面が、ピンクの濃淡で彩られていました。

多摩森林科学園は、丘陵地帯にあるので、アップダウンがあり・・・

その中に、いくつかの道が曲がりくねってあるので

進むにつれて次々に眺望が開け・・・

新しいサクラの光景が目に飛び込んできます。

また、緑が多い環境なので、樹林を背景に

 サクラのピンクが映えています。

そして、見応えのあるシダレザクラも、時期に応じて、それぞれに美しい姿を見せてくれます。

こうして、4月の半ば頃までは、一重のサクラの見頃が続き、その後は、八重のサクラが見頃を迎えることでしょう。

 

# 多摩森林科学園の公式HPでは、サクラの開花情報を公開しています。それによると、今年は、例年より少し開花の時期が早いそうです。