

仕事部屋の窓ガラスに、バッタが止まっています。
おもわずカメラを構えてしまいました。
でもこうして見ると、なかなかセンセーショナルでトリッキーな写真です。
秋とは思えないもくもくと沸きあがっている雲を背景に、バッタが空に浮いているようで・・・。
それにしても、このバッタ。
こんな高いところまで、いったいどうやってやってきたのでしょう。
その後もバッタは、窓ガラスに貼りついたまま、一向に飛んでいく気配なし。
気になって、こちらから窓ガラスを「コンコン」と。
一瞬びくっとしたようですが、それからはフリーズ状態。
どうやら、つるつるの窓ガラスから、飛び立つことができないでいるようです。
仕方なく紙ですくいあげたら・・・びっくりするような素早さで、見事に飛行していってしまいました。
バッタって、跳ねるというイメージでしたが、鳥のような速さで飛ぶのですね!
何だか空中に浮かんでいるみたいですね。
鮮明に写っているので、このバッタ、
トノサマと呼ばれる種類であることが分かります。
トノサマバッタ、僕らが子供の頃には
キング・オブ・秋の虫でしたね。
とにかく威風堂々とした体躯とこの威厳あるお顔。
どう見ても殿様ですよね(笑)
それにしてもマンションの20階まで飛翔できるとは・・・
その精神力も殿様です。
「とべバッタ」という絵本を思い出しました。
上の写真にちらりと見えるのは、スカイツリーでは?
バッタが、窓ガラスをじりじりと歩いてのぼっているのを見た瞬間は、こちらが固まりました。
あわてて窓をしめ、エアコンにして、カメラをむけました。
このバッタ、トノサマバッタですか?
足の裏に吸盤でもあるように、じりじりとつるつるの窓ガラスを歩いていく様子は、圧巻でした。
でも最後、動けなくなったので、そっと窓をあけ、紙ですくってあげると、ものすごい速さで下に飛んでいきました。
まるでスカイダイビングみたいでした。
根性があるのか、冒険心があるのか、すごいバッタでした。
ここまで飛んできたのですから!
「とべバッタ」という絵本があるのですか。
実は窓にはりついているのですが、こうして写真でみると大空を羽ばたいているようで、なかなかトリッキーですね。
さすが細かいところに、お気づきですね。
おっしゃるとおり、スカイツリーです!
20階まで来るだけでもすごいけど、こんな風に本当に空を飛ぶんですね。足を大きく広げて!根性も度胸あるかっこいいバッタで、感心しました!
窓ガラスというトリックはありますが、あの殿さまバッタの根性や冒険心には、ほんとうに脱帽しました。
下に向かって飛んでいく姿も潔く、人間でしたら高い山の上からパラグライダーをするような感じでしょうが、揺るぎなくカッコよく飛んでいきましたよ!
書かなくてはいけないショートショートのお話のひとつに、このバッタを書こうと思っています。