20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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バター

2020年11月26日 | Weblog

               

  蒜山ジャージーバターです。

 蒜山というのは、鳥取から岡山に抜けるあたりにある高原です。

 牧場の牛乳も美味しい、ソフトクリームも、チーズケーキも抜群。

 一度だけ、行ったことがあります。

 

 アンデルセンというパン屋さんで、この蒜山のバターを使ったパンを売っています。

 

 ちなみに、アンデルセンって、南青山にあるのが、本店とばかり思っていました。

 表参道にあった、アンデルセン。ずいぶん前に閉店したみたいです。

 

 広島に行った時、知ったのですが、実はアンデルセンは、広島が本店でした。

 かなり前、広島で、講演を頼まれて行ったことがあったのですが、その時の会場が、広島市内のアンデルセンビルの、上階にあるホールでした。

 広島の飛行場について、山の上からリムジンで広島駅まで降りてきて、タクシーでアンデルセンに向かいます。

 アンデルセンで、軽いランチをすませ、上の講演会場へ。

 あの頃は、日帰りで、飛行機に乗って、講演などに行っていたのですね。

 

 今の、「お泊まりは嫌」「遠方も嫌」といって逃げている、私からは、考えられません。

 こうなったのは、数年前、首の後ろあたりが、急に、はって苦しい感じになり、「パニック症候群かしら」と、順天堂の心療内科に行ったら、「ここの心療内科の先生が、うちでも非常勤をしていますが、すごくいいです」と教えていただいて、木場のクリニックに通っていたことがあります。

 それで薬を出してもらっても、眠くなるだけで、効かない。翌月、そうお話しすると、また一粒、増やします。

 

 バスで通っていて、バス停を降りたところにある、薬局に処方箋をお願いしていたのですが、ある日、ご年配の薬剤師さんが、奥から出ていらして、

「カトーさんは、こんな薬を飲む必要なんて、まったくない気がします。ウオーキングで治るレベルですよ。カトーさんのご様子を見ていれば、わかります。なんで、こんな薬を処方されるのか、わかりません」と、優しそうな、メガネをかけた女性の方の、強い口調に、びっくりしました。

 薬剤師さんって、お薬を調合してくださるだけではなく、処方箋を出した人の様子まで、きちんと見ていてくださったのです。

 

 それで慌てて、長いこと信頼していた、青山の漢方クリニック予約を入れました。

 このクリニックは、予約で一月待ち。予約を入れておいても、診察室で数時間待ち。すごく信頼している先生ですが、やはりさっと見てもらえる先生にかえていたので、その先生には、数年ぶりにお会いしました。

「お久しぶりですね」

 ニコニコ笑いながら、先生はおっしゃり、脈や、お腹や、ベロの状態などを丁寧に見てくださいました。

「心が緊張していますね」と、先生が。

 夫が、単身赴任していて、息子も娘も結婚していて、一人で暮らしていた頃です。

 

 そして処方してくださったのが、「柴胡加竜骨牡蠣湯」。

 それを飲んでいたら、しばらくして、すっかり治りました。

 漢方オタクが、何故、漢方を思い出さず、心療内科になどに、いったのでしょう。

 もうかれこれ、10年くらい前の話です。

 

 飯田橋から神保町に移転した、漢方薬のクリニックに行った時、神保町の漢方の処方箋薬局は、2時間待ち。

 それで、うちの近所の、そこで処方箋をお願いしているのです。でももう、その方は定年でおやめになったようで、いらっしゃいません。

 でも、今でも、本当に感謝しています。

 あのまま、飲み続けたら、廃人になってしまったかもしれないと・・・。

 

 でもその時のことがあってから、一人での遠方へのお出かけが、あの不安な気持ちを思い出して、怖くなりました。

 骨折と同じで、これもトラウマです。

 ですから、一人で飛行機に乗って、いろんなところに講演などに、出向いていた昔が、夢のようです。

 

 そうそう、バターの話。ほんの3センチくらい切って、入れるだけで、スープも何も、お味が変わってきます。

 ひとさじのバターは、本当に魔法です。

 

 蒜山のジャージーバターは、明治屋だけ、売っています。

コメント
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