太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

政府開発援助(ODA)

2024-05-27 06:57:01 | 日記

 大相撲は大の里が優勝した。入門僅か7場所目での快挙である。石川県の出身で先の地震で被災した地元も久し振りに明るい話題だろう。石川と言えば先輩力士輪島を思い出す。プロ野球の松井選手も石川、プロスポーツ選手が傑出する要因があるのだろうか。兎に角強かった。大型力士で照ノ富士の全盛期を彷彿させる。昨今、突き押し相撲流行りであるが四つ相撲の本格的力士である。あんなに近い仕切り線から頭同士で全速でぶつかる様はまるで闘牛である。首を痛めないかと心配する。幸い大の里は上背があり頭同士の激突はあまりないが怪我無く大横綱になって欲しいものである。

前回の市民講座は「ODAの新たな役割」であった。ODAに関連した仕事も経験があり内容的には殆んど知っているものだった。かってODAは要請主義といって相手が望むものを供与することが建前だったが今はオファー型協力といって相手国の開発目標に資するようなメニューを日本側が提示する。余談だが要請主義の時代にやっていた仕事を何と呼べば良いか長年迷ってた。講義の中で「日本側が要請発出の土壌形成をする」と表現されていたので、これだと思った。簡単に言えばこちらが売り込みたいものを相手国に宣伝するというものだ。民間レベルでのオファーだ。しかい簡単には行かない。要請主義では相手側の利権が絡んでくる。貰ってやるという雰囲気も無きにしもあらず。オファー主義では日本側の利権が絡んでくるだろう。一長一短といったところか。

新しい言葉も覚えた。OSA(Official Security Assistance)相手国の軍等に対して資機材の供与およびインフラ整備の支援を行う。無償資金協力の形をとるが予算は別枠てある。従来ODAが非軍事用に限定されていたが別枠で認める形となっている。講義の中で講師が現在のODAの額について多いか少ないか挙手でアンケートをとった。日本も苦しい時に多過ぎるという人が結構いた。2022年国家予算の2%強、一人当たりの負担額140ドル相当である。世界の貧しい国が豊かになってくれば購買力は増す、軍事的に不安定になればそれはそれで出費が増す。世界に日本と無縁の国は存在しない。経済でも軍事でも安定した世界に資する協力なら月額10ドル強が高いとは言えないだろう。ただOSAが青天井で伸びて行っては困る。


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