肩透かし

　昨晩は雪が５ｃｍくらい積っていた。そして今日は各地で大雪が予報されていた。我が街は天気予報では雪と雨の境界線にあってどうなるかと思っていたが南面の屋根は殆んど融けてきた面に2～3㎝残っているだけである。道路も車が通るところは融けて無くなっている。早起きして家の前の道路を除雪しなければと思っていたが肩透かしである。結果的には良かったのだが一体何を望んでいたのだろう。苦労して除雪する？そんなことが望みの筈はないのだが。

国会議員のキックバック額の一覧が新聞に載った。まだこれでも一部だが下手すると新聞一面を割くことになるかも知れない。春の人事異動の季節に警察と教員の名前が地方版一面に載るくらいに。議員数が多過ぎて逆に驚きとか怒りの矛先が見つからない。これも肩透かしに属するものだ。どうも人の心には自虐を含めて不幸を願う邪なところがある。何故神様は自他ともに幸福だけを願うようにしなかったのだろう。幸不幸は比較の問題であり自らに積極的な幸がなければ比較対象の他の不幸を願う？

雪を初めて見たのは何歳だったろう。母親が雪だよと言う。空に向けて大口を開けて食べようとした。美味しかったと聞かれて分らんと答えたことを覚えている。もう歴史の教科書に載るくらい遠い昔だ。