太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

台風一過

2023-08-16 08:17:18 | 日記

 台風7号は列島を縦断し日本海に抜けた。朝刊トップは被害のニュースではなかったので大災害には至らなったのだろう。何よりである。驚いたことに今朝は秋の台風一過のように涼しい。予報していてくれれば台風をやり過ごす気分も変わっていただろう。近畿地方に親戚は多いのだが特に被害の連絡もなかった。離れて住んでいる我が家にも昔は地震や台風のとき姉妹から「何とも無かった?」と安否確認の連絡があった。最近では我が地方で震度5程度の地震があっても心配の連絡はない。互いに何かあれば言ってくるだろうと思っている。自然死と災害死の区別がつかない年代に入ったのかも知れない。

日本に住んでいる限り台風と地震は避けようがない。身を守ることはできるだろうか。できる。とんでもなく耐震強度の強い家が普及する。人口減少により危険地域に住む人が減ってくる。特に人口減少は物理的にも政治的にも守るべく命の数が減るのだから「国民の生命と財産を守る」という政治目的は特段の努力なくしても徐々に達成される。ならば安心して良いかとなるがそう上手くは行かない。火山の大噴火が控えている。新種のウィルスが出現するかも知れない。政治的には戦争に巻き込まれる可能性だってある。次々と襲い掛かる災厄は尽きることがない。

もし人生を80年としたら何時の時代に生きていれば最も安全だったろうか。どの県の何処に住めば良かったか、どの国の何処か、AIを使って調べてみてタイムマシンで飛んでみる。しかし何処に行っても歴史に記録されていない何かしら災難がある。これは堪らないと元に戻ってくる。時空を超えて次に行っても同じ、繰り返していると元の場所の元の時代に居る期間が80年になってしまう。全ての道は元居たところに通ず。災害は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というがキリンの苦しみはある。たとえ被害に遭った人は少なくともその人にとっては100%の災難である。災害は毎回、規模に関わらず人災か否か、防げたか否かを検証しなければならない。

驚いたニュースは「流れ橋」というものがあったことだ。はじめから頑丈につくるのはあきらめて、洪水で流されても、水が引いてからまたつくり直せばいい」という発想らしい。日本人らしい先人の知恵である。